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13戦無敗の横浜が最後に負けた相手は? 鹿島の相馬監督は「単純にこの試合に勝ちたいかどうか」にフォーカス

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2021年08月28日

「積み上げてきたものを信じて、相手を叩きのめしに行く」

横浜戦前日のオンライン取材に応じた相馬監督。無敗街道を歩む難敵との大一番に向け、持てる力を出し切ることを強調した。(C)KASHIMA ANTLERS

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 13戦無敗で4連勝中。直近3試合は5点、5点、4点と計14得点。圧倒的な攻撃力を誇り、快進撃を続ける横浜F・マリノスが、鹿島アントラーズの次の相手だ。

 難敵であるのは間違いない。ただ“お得意様”という見方もできる。今季のリーグ戦で横浜が最後に負けた相手が、他ならぬ鹿島だ。5月の対戦では土居聖真のハットトリックもあり、5-3で完勝。この試合を含め、過去5戦、鹿島は横浜に“連勝”している。

 さかのぼること2019年シーズンの8月の対戦では2-1、同年の天皇杯4回戦では4-1、昨季のリーグ戦では4-2と3-2、そして今季の前回対戦での勝利だ。

 相馬直樹監督にとっては、昨季のコーチ時代を含め、横浜には3連勝中。むしろ相性の良さを感じているのではないだろうか。

「結果で見れば、そういう部分はあると思いますけど、紙一重のゲーム、どちらかと言えばシーソーゲームみたいなことも多かったと思います」

 どちらに転ぶか分からないギリギリの勝負を制してきたが、次もそうなる保証はもちろんない。

「自分たちの積み上げているものをしっかりと出し切らないと、結果は入れ替わっていることも十分にあり得ると思っています。今一番、力がある、勢いがある、そして安定して、その強さ、強度を発揮しているのがマリノス。

 その相手から勝点3を奪い切るには、相性というだけではなく、我々がしっかりと出し切れるか、相手を上回り切れるか。ちょっとしたところで、やられる可能性は十分にはらんでいると思いますし、そうならないようにしていきたい」
 
 過去の戦歴を踏まえれば、横浜の無敗記録を止めるのは、鹿島ほど相応しいチームはない――そんな期待感を抱くこちらを諭すかのように、相馬監督は次のように話す。

「一番大事なのは、このゲームにはいりこめるか。相手うんぬんではなく、中2日の戦いになりますけど、このゲームに100パーセント以上を持ってこれるか。それによってはじめて、相手を上回ることも可能だと思います。

(横浜の)無敗を止めるとか、それは我々だとか、そういうことではなく、単純にこの試合に勝ちたいかどうか、そこにしっかりとフォーカスしてやりたい。

 それはワンプレー、ワンプレーも同じで、ゲーム中はミスも当然ありますし、先に失点することもありますけど、それでも、自分たちが積み上げてきたものを信じて、相手を叩きのめしに行く、勝点3を奪い取りに行く、その姿勢を最後まで見せ続けられるかどうか。そう思っています」

 相性も、過去の戦歴も関係なく、目の前のゲームだけに集中して勝ちをもぎ取るだけ。この横浜戦のあとには、名古屋グランパスとのルヴァンカップ準々決勝が控える。そこに向けても弾みがつくような勝利を手にしたい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

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