現地時間８月19日、ドイツ２部のシャルケは、マンチェスター・シティが保有する日本代表DF板倉滉を期限付き移籍で獲得することを発表した。契約は2022年６月末までの１年間で、買取オプション付き。

　今夏の東京オリンピックでも活躍した板倉は、CBでもボランチでも機能する守備職人だ。昨シーズンはオランダ・エールディビジのフローニンヘンで主にCBとしてプレーし、リーグ戦全34試合にフル出場。サポーターが選出する年間最優秀選手にも選出された。

　フローニンヘンで３シーズンに渡って経験を積んだ24歳が加入するシャルケは、かつて元日本代表DFの内田篤人がプレーしたドイツの古豪だ。昨シーズンはブンデスリーガで最下位となり、２部に降格。１年での１部復帰を目指している。
 

　現地メディアは、シャルケが１部に昇格した場合、400万ユーロ（約５億円）で買い取りが可能になるオプションが付随していると伝えている。

　ルーベン・シュレーダーSDは公式HPで「今回の移籍が実現できたことに非常に満足している。コウ・イタクラのことを長く注視しており、彼の資質を確信している。積極的かつ攻撃的なDFであり、ポジショニングに優れ、ヘディングは攻守ともに強力だ。まだ24歳だが、すでに多くの経験を積んでおり、我々のチームに潤いを与えてくれる」とコメントしている。

　また、板倉は入団にあたり、「これからシャルケでプレーできることをとてもうれしく思っている。内田篤人選手がいたからというだけではなく、シャルケは日本でも知名度が高く、内田選手の時のようにファンに感動を与えられることができたらうれしい。信頼してくれたクラブの責任者の方々に感謝し、チームとの最初のトレーニングを楽しみにしている」と意気込みを明かした。　

　今シーズンのドイツ２部では、ハノーファーの室屋成、デュッセルドルフの田中碧とアベルカンプ真大がプレー。同じ川崎フロンターレの下部組織出身で、東京五輪でもともにプレーした田中との対決は注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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