広島の10番、森島司は「天才」か?元日本代表の名良橋晃と岩本輝雄がジャッジ

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェスト編集部

2021年08月15日

「広島で自他ともに認めるエースになれれば」(名良橋)

広島で10番を背負う森島。豊富なプレービジョンで攻撃を引っ張る。写真:滝川敏之

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 広島で10番を背負いチームの攻撃をリードする森島司は「天才」と呼べるのか? そんな疑問について、元日本代表で現解説者の2人──名良橋晃氏、岩本輝雄氏がひとつの回答を示す。

岩本 すごく良い選手。前線への飛び出しに加え、足もとの技術もあるし。対戦相手によって消える試合があって、「そこでそんなミスする?」というのは気になるけど、ハマった時は文字通りスーパーでセンスは感じる。ただ、天才の領域に達しているかと言われると、ちょっと分からない。

名良橋 確かに難しい。テルさん(岩本)が言うようにセンスは間違いなくあるけど、「天才」とは呼べないかも。

岩本 Jリーグを見渡すと、シャドーやトップ下には優秀なタレントがたくさんいる。その中で突出した存在ではまだない。もちろん広島で10番を着けているから良い選手だけど、天才ではないかな。こちらが「おー!!」と驚くようなプレーはまだ少ないし。

名良橋 チームの勝利に直結する活躍をもっとして、広島で自他ともに認めるエースになれれば天才に近づく気はする。

岩本 使われ方次第かな。サイドではあまり生きないタイプに見えるから、やっぱりシャドーがベストポジション。そこでこそ、優れたボール捌きと鋭い抜け出しが輝くと思う。
 
名良橋 器用で才能もあるから、小さくまとまってほしくない。

岩本 環境を変えるのはひとつの手かもしれない。外国人監督に師事するとか。例えばロティーナさん(現・清水監督)やリカルドさん(現・浦和監督)とかね。

名良橋 あとはミシャさん(現・札幌監督)。

岩本 そういう監督の下でやったら一気に化けるかもしれない。プレーの幅を広げる意味で、いろんな指導者から学ぶことは大事。城福さん(現・広島監督)の下でも成長できると思うけど、プロサッカー人生は長くないからチャレンジの気持ちは忘れないでほしい。

取材・文●白鳥和洋(本誌編集長)・多田哲平(本誌編集部)

※サッカーダイジェスト6月24日号に掲載されたものを加筆・修正して転載。

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