リールのポルトガル代表DFジョゼ・フォンテが、リオネル・メッシのフランス上陸を受け、思い切った行動を続けている。英メディア『talkSPORT』が８月10日付けで伝えた。

　カンテラ時代から一筋にキャリアを過ごし、数々の歴史を作り上げてきたスーパースターのバルセロナ退団、そしてパリ・サンジェルマン移籍は世界に大きな衝撃を与えた。ただ、動揺が広がる裏で、昨季はそのパリSGを蹴落とし、チームを10年ぶりのリーグ制覇に導いた37歳のキャプテンは、プロジェクトを進めていた。

　なんと、メッシの永遠のライバルで、彼にとっては代表のチームメイトであるクリスチアーノ・ロナウドへリール加入の熱烈ラブコールを送っていたのだ。フォンテは愛嬌たっぷりに進捗状況をこう明かしている。

「素晴らしい気分だよ。リオネル・メッシのような選手が我々のリーグにいるというのは信じられないことだからね。エキサイティングだよ。クリスチアーノには毎日、リールに来てくれとメールしているんだ！彼は『ハハハ』としか返信してこないけどね」

　C・ロナウドがチームに加わる見込みは現状ないようだが、兎にも角にもメッシ、ネイマール、キリアン・エムバぺの強力３トップとのマッチアップは、DFとして燃えないわけがない。

「彼らを相手にクリーンシートを達成した場合を想像してみてくれ！もしそれが達成できたら、我々の価値はさらに上がるね。信じられないようなフロント3人。彼らはディフェンスするつもりはあるのか？ 今年のリーグの戦いを見るのは面白いだろうね」
 

　一方で、フォンテは「別の面にも触れておきたい」と、クラブの財政健全化を目指すために設けられているファイナンシャル・フェアプレーにも言及。『talkSPORT』の解説員サイモン・ジョーダンによれば、パリSGはメッシを獲得したことでシャツやグッズの売り上げ、リーグ戦やチャンピオンズ・リーグでの優勝、CM契約の増加を期待しているというが、ベテランDFはパリSGの超大型補強は公平性に欠けると疑問を呈している。

「全てのクラブが支出を制限しているが、PSGにはまるで法律がないかのように見えるんだ。フランス・リーグがメッシ、ネイマール、エムバぺという最高のフロントスリーを擁することは素晴らしいことだ。しかし、他の側面も見る必要がある。それは本当に公平なのか？  サイモンが言ったことは聞いたが、自分のポケットに入っていないものを当てにすることができるか？  リーグ優勝は保証されていないし、彼らは起こっていない多くのことを当てにしている。それが許されるのか？

　リールでは誰もが予算を絞らなければならず、給料を下げなければならない選手もいた。それがPSGと来れば、ジャンルイジ・ドンナルンマ、セルヒオ・ラモス、ジョルジニオ・ヴァイナルダムとの契約だ。そのうえ、彼らにはすでに信じられないような給料の選手がたくさんいる。フラストレーションはそこから来ているんだ。僕らは自分たちの武器を使って、クリスチアーノをなんとか連れてこようと、プランを考えるよ！」

　ディフェンディング・チャンピオンは、銀河系軍団に一泡吹かせることはできるか。リーグ・アンは例年にも増して熱い戦いが繰り広げられそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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