J１リーグは８月９日、東京五輪中断明けとなる第23節の10試合を各地で開催。駅前不動産スタジアムで行われたサガン鳥栖とFC東京の一戦は、１-０でホームの前者が勝利を収めた。

　鳥栖は中断期間に松岡大起が清水へ、林大地がベルギーのシント＝トロイデンへ移籍し、主力２選手を失う。さらに金明輝監督が指揮資格停止中で片渕浩一郎ヘッドコーチが暫定で指揮を執る。

　３-１-４-２のシステムで先発は、GK朴一圭、DFは島川俊郎、エドゥアルド、MFは右に飯野七聖、左に中野嘉大、大畑歩夢、松岡の抜けたアンカーには、樋口雄太が一列下げて収まり、インサイドハーフに福井太智、仙頭啓矢を起用、２トップは小屋松知哉と酒井宣福が名を連ねた。

　対するFC東京は守備の要、森重真人を累積警告で欠く。４-２-３-１を採用し、GK波多野豪、DFは右から小川諒也、渡辺剛、ジョアン・オマリ、バングーナガンデ佳史扶、ボランチに青木拓矢と安部柊斗、２列目は右から東慶悟、レアンドロ、アダイウトン、トップにディエゴ・オリヴェイラという並びになった。

　試合は、立ち上がりFC東京のプレッシングに苦しみ、２分にアダイウトン、４分に小川にシュートを許した鳥栖だったが、直後に一瞬の隙を突いて先手を奪う。

　敵陣でボールを奪うとショートカウンターを発動。仙頭、小屋松と繋ぎ、ペナルティエリア左に出されたボールを走り込んだ酒井がダイレクトで折り返す。ペナルティエリア外からボックス内に走り込んだ仙頭がこれを冷静に流し込み７分に鳥栖が先制する。

　その後は両チームチャンスを迎えるが、両GKの活躍もあってスコアは動かず。16分、CKから鳥栖、エドゥアルドヘディングシュートはFC東京の波多野が、36分、カウンターから抜け出したD・オリヴェイラのシュート、こぼれ球に詰めた東のシュートは鳥栖の朴それぞれセーブした。
 

　後半立ち上がりは両チームが縦に速い展開を志向し、攻守が目まぐるしく入れ替わる展開に。FC東京はD・オリヴェイラに代え永井謙佑を投入。鳥栖は福井を下げて負傷明けのファン・ソッコを送り出す。ディフェンスラインの島川をアンカーに上げた。

　両チームチャンスを創出するものの、決定打が奪えず、後半は得点が生まれずタイムアップを迎えた。

　この結果、直近６戦で４勝２分、負け無しのFC東京を破った鳥栖が勝点41に伸ばし、上位陣を追走。FC東京は同35と変わらず。

　８月14日に開催される次節、鳥栖は浦和と、FC東京は札幌とそれぞれ敵地で激突する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部