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「どっちが出てもタッグでやろう」相馬勇紀が“ライバル”三笘薫と交わした約束「心が折れそうなときも…」【東京五輪】

カテゴリ:日本代表

飯尾篤史

2021年08月09日

都選抜指揮官の言葉が相馬の意識を変えた

相馬が試合開始直後からフルスロットルでプレーしたワケとは。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 東京五輪の開催が決まった2013年9月7日の約3週間後、高校2年生の相馬勇紀は東京都選抜の一員として東京国体少年男子の部で優勝を経験した。

 この大会中に監督より「この中からオリンピックで活躍する選手が出てきてほしい。ここは通過点だ」とのメッセージを受け取った瞬間から、相馬にとって東京五輪は憧れ……いや、成し遂げなければならない目標となった。

「その時からずっと心の中で、絶対に出るんだと思っていた」

 もっとも当時の相馬は年代別代表とは縁遠かった。三菱養和SCユースから早稲田大に進学して以降も代表から声が掛からず、「心が折れそうなときもあった」。そんな時、支えになったのが、東京五輪で活躍するという夢だった。

 名古屋でプロとなり、東京五輪代表チームに初めて招集されたのは、チーム結成から1年半が経過した2019年6月。出遅れた感は否めなかったが、そのプレースタイルと同様、目覚ましいスピードで序列を一気に覆していった。
 
 相馬が今大会で主に任された左サイドは三笘薫、旗手怜央、三好康児、前田大然もプレーする激戦区。トップ下の久保建英と右サイドの堂安律が不動であるのに対し、左サイドは戦術上の理由でスタメンが入れ替わった。

 試合ごとに立場や役割は変わったが、変わらなかったのは常にフルスロットルでプレーすること。先発の際には、途中でガス欠を起こしても構わないとばかりに開始直後からエンジン全開でプレーした。

 その背景には、三笘とのこんな約束があった。

「僕と薫が今話しているのは、どっちが出てもタッグでやろうと。僕が最初に出ることになったら、相手選手が疲れ切るまでプレッシャーに行くし、仕掛け続ける。それでヘロヘロになった時に代わろうって。逆も同じ。そういった話を日頃からしているんです」

 積極的に仕掛けてPKを獲得したメキシコ戦でのプレーは、その約束を体現したものだった。

 一瞬でトップギアに入るスピードと、相手の懐に入り込むドリブルは世界でも通用した。高校2年から抱いてきた夢が実現した今、相馬が次にどんな目標を掲げるのか楽しみだ。

取材・文●飯尾篤史(スポーツライター)

【五輪代表PHOTO】U-24日本1-3U-24メキシコ|三笘が反撃の1点を返すも追加点が遠くメキシコに敗戦
 
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