「延期はすごくチャンスと捉えてやってきた」
新型コロナウイルスのパンデミックによる五輪の延期が、ひとりのサッカー人生を変えた。
スケジュールの変更がなければ、エントリーの可能性さえゼロに近かった三笘薫が、この1年間で一気に別次元の選手へと進化。計22人の五輪代表リストに名を連ねたのだ。
「延期はすごくチャンスと捉えてやってきた。Jリーグで活躍できれば、五輪代表に選ばれる。そう考えて結果にこだわりながら日々練習してきた。夢だった舞台に立てて嬉しい」
ただ、五輪開幕直前にアクシデントに見舞われる。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で負った怪我によってコンディションを落とすと、なかなか本調子に戻らない時間が続いたのだ。当然、焦りはあっただろう。うまくいかない状況や自分自身に苛立つこともあったはずだ。
スケジュールの変更がなければ、エントリーの可能性さえゼロに近かった三笘薫が、この1年間で一気に別次元の選手へと進化。計22人の五輪代表リストに名を連ねたのだ。
「延期はすごくチャンスと捉えてやってきた。Jリーグで活躍できれば、五輪代表に選ばれる。そう考えて結果にこだわりながら日々練習してきた。夢だった舞台に立てて嬉しい」
ただ、五輪開幕直前にアクシデントに見舞われる。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で負った怪我によってコンディションを落とすと、なかなか本調子に戻らない時間が続いたのだ。当然、焦りはあっただろう。うまくいかない状況や自分自身に苛立つこともあったはずだ。
それでも、三笘はチャンスを待ちながらトレーニングに励んだ。その姿勢が評価され、グループステージのメキシコ戦と準々決勝のニュージーランド戦に途中出場。メキシコとの再戦となった3位決定戦でも62分からピッチに立ち、3点のビハインドを追う展開のなか、強烈な切り返しでDFを抜き去り大会初ゴールを奪った。そのほかにも、自分らしいドリブル突破から決定機を何度も創出。チームは敗れたものの、最後のゲームで特大のインパクトを残した。
とはいえ、思い描いたような活躍をする大会にはならなかったかもしれない。だが、大舞台での経験、そして出番が少なかった悔しさは今後の成長につなげられる。さらなる飛躍へ、三笘は先を見据える。
取材・文●林遼平(フリーライター)
【五輪代表PHOTO】U-24日本1-3U-24メキシコ|三笘が反撃の1点を返すも追加点が遠くメキシコに敗戦 53年ぶりのメダル獲得とはならず...
とはいえ、思い描いたような活躍をする大会にはならなかったかもしれない。だが、大舞台での経験、そして出番が少なかった悔しさは今後の成長につなげられる。さらなる飛躍へ、三笘は先を見据える。
取材・文●林遼平(フリーライター)
【五輪代表PHOTO】U-24日本1-3U-24メキシコ|三笘が反撃の1点を返すも追加点が遠くメキシコに敗戦 53年ぶりのメダル獲得とはならず...