正面に飛んできたシュートを…
7月8日発売の『サッカーダイジェスト』の「ルーツ探訪」特集で、谷晃生の中学時代を知る鴨川幸司氏(当時G大阪ジュニアユース監督/現FCティアモ枚方アカデミーダイレクター)に話を訊いた。
鴨川氏によれば、谷は小学生の時からGKとしての能力は高水準で、関西では目立つ存在。どのクラブからもスカウトされるような逸材だったという。
「どこも欲しがったでしょうね。でも当時、中学生のGKコーチをしていた松代(直樹/現G大阪GKコーチ)が晃生にいろいろ話してくれました。『ここはこうして選手を育てる』など、ガンバの哲学を。迷ったと思いますけど、それが合うと判断してうちに来てくれたのでしょう」(鴨川)
鴨川氏によれば、谷は小学生の時からGKとしての能力は高水準で、関西では目立つ存在。どのクラブからもスカウトされるような逸材だったという。
「どこも欲しがったでしょうね。でも当時、中学生のGKコーチをしていた松代(直樹/現G大阪GKコーチ)が晃生にいろいろ話してくれました。『ここはこうして選手を育てる』など、ガンバの哲学を。迷ったと思いますけど、それが合うと判断してうちに来てくれたのでしょう」(鴨川)
その後、順調に力をつけ、U-15年代から世代別の日本代表に選ばれるなどしてきた。
そんな谷の「衝撃エピソードはありますか?」と鴨川氏に訊くとこんなことを教えてくれた。
「勝てば全国大会に進める一方、負ければ敗者復活戦に回る(京都)サンガとの公式戦で、うちが終了間際まで2-1でリードしていました。ラスト1分くらいで弾丸シュートを撃たれたんですけど、運良くボールはGKの正面に飛んできました。
ただ、普通はキャッチするような強烈なシュートを、晃生は胸でコントロールして時間稼ぎをしたんですよ。両チームのベンチ、大会本部、観客がざわつきましたよ(笑)。大事な公式戦でそれをやってのけるから驚き。普通はあんな決断できないですよ」
中学時代から強心臓だった谷は、東京五輪という大舞台でも冷静にプレーし、ニュージーランド戦では見事なPKストップを披露。残された2試合でも、その度胸を武器に日本のゴールを死守してほしい。
取材・文●古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)
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「勝てば全国大会に進める一方、負ければ敗者復活戦に回る(京都)サンガとの公式戦で、うちが終了間際まで2-1でリードしていました。ラスト1分くらいで弾丸シュートを撃たれたんですけど、運良くボールはGKの正面に飛んできました。
ただ、普通はキャッチするような強烈なシュートを、晃生は胸でコントロールして時間稼ぎをしたんですよ。両チームのベンチ、大会本部、観客がざわつきましたよ(笑)。大事な公式戦でそれをやってのけるから驚き。普通はあんな決断できないですよ」
中学時代から強心臓だった谷は、東京五輪という大舞台でも冷静にプレーし、ニュージーランド戦では見事なPKストップを披露。残された2試合でも、その度胸を武器に日本のゴールを死守してほしい。
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