「ポジショナルサッカーに上手く入っていけるかがポイント」
東京五輪開催でJリーグは一時中断。その間、各チームは戦力補強やミニキャンプ実施など、再開後に向けて準備を進めている。五輪後はいかなる戦いを見せてくれるか。ここでは、J1・浦和レッズを取り上げる。
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昨季まで徳島ヴォルティスを率いたリカルド・ロドリゲスを指揮官に迎えた今季、開幕から1か月は1勝2分3敗となかなか勝星を得られず苦しんだものの、7節の鹿島アントラーズ戦から復調した。リーグ戦ではその後9勝3分4敗。ルヴァンカップでもベスト8に進出し、天皇杯でも4回戦に勝ち進んでいる。指揮官の「今年の前半戦に関しては満足しています」というのは本音だろう。
新指揮官のポゼッション戦術が浸透したことだけでなく、キャスパー・ユンカーの加入がなによりの復調の要因だった。5月5日のルヴァンカップ柏レイソル戦でデビューすると、公式戦12試合・10得点。J1では5月の月間MVPにも輝いたこのストライカーの活躍で、順位を上げてきた。
ただし7月に入ってからのリーグ戦2試合はベガルタ仙台に勝ち切れず、大分トリニータには0-1で敗戦と、やや勢いが失われてきているのも事実だ。それでも、フランスのマルセイユで研鑽を積み、現在は東京五輪で活躍中のSB酒井宏樹、ユンカーに続くデンマーク人助っ人のアレクサンダー・ショルツ、柏から獲得した江坂任といった強力な新戦力を迎え入れ、期待は膨らんでいる。
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昨季まで徳島ヴォルティスを率いたリカルド・ロドリゲスを指揮官に迎えた今季、開幕から1か月は1勝2分3敗となかなか勝星を得られず苦しんだものの、7節の鹿島アントラーズ戦から復調した。リーグ戦ではその後9勝3分4敗。ルヴァンカップでもベスト8に進出し、天皇杯でも4回戦に勝ち進んでいる。指揮官の「今年の前半戦に関しては満足しています」というのは本音だろう。
新指揮官のポゼッション戦術が浸透したことだけでなく、キャスパー・ユンカーの加入がなによりの復調の要因だった。5月5日のルヴァンカップ柏レイソル戦でデビューすると、公式戦12試合・10得点。J1では5月の月間MVPにも輝いたこのストライカーの活躍で、順位を上げてきた。
ただし7月に入ってからのリーグ戦2試合はベガルタ仙台に勝ち切れず、大分トリニータには0-1で敗戦と、やや勢いが失われてきているのも事実だ。それでも、フランスのマルセイユで研鑽を積み、現在は東京五輪で活躍中のSB酒井宏樹、ユンカーに続くデンマーク人助っ人のアレクサンダー・ショルツ、柏から獲得した江坂任といった強力な新戦力を迎え入れ、期待は膨らんでいる。
武藤雄樹、杉本健勇を放出した攻撃陣は駒数に不安は残るものの、2列目から前ならどこでもプレーできる江坂、3バックにも対応可能な酒井、SBの他に中盤もそつなくこなす西大伍らがいて、戦術の幅は広がりそうだ。
実際にこの中断期間は、新戦力の融合を最優先に取り組んでいるはずだ。それはロドリゲス監督の「シーズン途中で新戦力が加入すれば、チームづくりのプロセスは最初に戻る。新加入の選手たちが入って自動的に機能することはないので、彼らがいかにチームに溶け込むか、私たちのポジショナルサッカーに上手く入っていけるかがポイントになる」というコメントからもうかがえる。
3バックの採用も示唆していた指揮官が後半戦にどんなオプションを用意してくるのか。そのマネジメントに注目したい。
文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
【浦和練習 PHOTO】着々と戦力アップを図る浦和。江坂が加入しリーグ後半戦の主役を目指す
実際にこの中断期間は、新戦力の融合を最優先に取り組んでいるはずだ。それはロドリゲス監督の「シーズン途中で新戦力が加入すれば、チームづくりのプロセスは最初に戻る。新加入の選手たちが入って自動的に機能することはないので、彼らがいかにチームに溶け込むか、私たちのポジショナルサッカーに上手く入っていけるかがポイントになる」というコメントからもうかがえる。
3バックの採用も示唆していた指揮官が後半戦にどんなオプションを用意してくるのか。そのマネジメントに注目したい。
文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
【浦和練習 PHOTO】着々と戦力アップを図る浦和。江坂が加入しリーグ後半戦の主役を目指す