南アが導き出した答は「ローペースの試合展開」
さあ、ついに始まりました、東京オリンピック。さっそくですが、木曜日に行なわれたU-24日本代表の初戦、南アフリカ戦について、僕なりに感じたことを書かせてもらえればと思います。
このゲームのポイントは、4つ。①相手の心理と日本の心理、②崩し、③暑さでのペース配分、そして④プランをぶち壊す力です。順を追って説明しましょう。
[①南アフリカの心理、日本の心理]
日本にとっては初戦であり、東京でのホームゲーム。かならず勝たなければいけないというプレッシャーを感じながら、試合に入ったことでしょう。逆に南アフリカはプレッシャーこそなかったものの、チームにコロナの陽性者が出たり、チーム状態として本番に臨むには決して良い状態ではなかったように感じました。
なので、立ち上がりはお互いの心理状況がもろに影響して、すごく慎重な形になっていました。南アフリカは日本に対してリスペクトした形の布陣を取り、対する日本もそれを見てカウンター狙いだと理解し、相応の対応をしていました。無理な攻撃は仕掛けませんでしたね。
[②崩し]
日本は崩しのレパートリーについて、かなり豊富に繰り出していたと思います。裏への縦パス、中央突破、サイド攻撃、そしてそれらを織り交ぜたりと、実にバリエーション豊かでした。
ただ、サイドを抉ってゴールラインギリギリまでボールを運んで、マイナスにクロスやグランダーのクロスという攻撃の形はあまり多くなかったですね。特に前半はそれが少なかったので、コーナーキックを取る機会が(前半の)終盤まで訪れませんでした。
日本がチャンスになりそうでなかなか崩し切れなかったのは、南アフリカが自分たちのゴール方向に向かって守備をする瞬間が、あまりにも少なかったから。ゴール前に戻ったはいいが今度はアプローチに行かないとやられる! 日本はミドルシュートやマイナスクロスからのシュート、という形をあまり出せませんでした。
このゲームのポイントは、4つ。①相手の心理と日本の心理、②崩し、③暑さでのペース配分、そして④プランをぶち壊す力です。順を追って説明しましょう。
[①南アフリカの心理、日本の心理]
日本にとっては初戦であり、東京でのホームゲーム。かならず勝たなければいけないというプレッシャーを感じながら、試合に入ったことでしょう。逆に南アフリカはプレッシャーこそなかったものの、チームにコロナの陽性者が出たり、チーム状態として本番に臨むには決して良い状態ではなかったように感じました。
なので、立ち上がりはお互いの心理状況がもろに影響して、すごく慎重な形になっていました。南アフリカは日本に対してリスペクトした形の布陣を取り、対する日本もそれを見てカウンター狙いだと理解し、相応の対応をしていました。無理な攻撃は仕掛けませんでしたね。
[②崩し]
日本は崩しのレパートリーについて、かなり豊富に繰り出していたと思います。裏への縦パス、中央突破、サイド攻撃、そしてそれらを織り交ぜたりと、実にバリエーション豊かでした。
ただ、サイドを抉ってゴールラインギリギリまでボールを運んで、マイナスにクロスやグランダーのクロスという攻撃の形はあまり多くなかったですね。特に前半はそれが少なかったので、コーナーキックを取る機会が(前半の)終盤まで訪れませんでした。
日本がチャンスになりそうでなかなか崩し切れなかったのは、南アフリカが自分たちのゴール方向に向かって守備をする瞬間が、あまりにも少なかったから。ゴール前に戻ったはいいが今度はアプローチに行かないとやられる! 日本はミドルシュートやマイナスクロスからのシュート、という形をあまり出せませんでした。
[③暑さでのペース配分]
ここは、日本よりも南アフリカのほうが意識しているように感じました。ホームアドバンテージは日本にあり、南アフリカは気候、コロナの関係と調整に難しさがあるなかで、勝つにはどうしたらいいのか、をよくよく考えたと思います。で、導き出した答が、ローペースな試合展開だったのではないでしょうか。
日本は、お付き合いはしたくないが、絶対に勝たないといけない! 失点は避けたいという心理もあり、思い切ってバランスを崩した攻めには出れませんでした。そのため、ボール保持はできるけど、多少まったりとする時間帯も作られてしまったんです。が、その展開のなかでも“ひと刺し”できたことで、終盤の攻防戦が生まれたんだと思います。
ここは、日本よりも南アフリカのほうが意識しているように感じました。ホームアドバンテージは日本にあり、南アフリカは気候、コロナの関係と調整に難しさがあるなかで、勝つにはどうしたらいいのか、をよくよく考えたと思います。で、導き出した答が、ローペースな試合展開だったのではないでしょうか。
日本は、お付き合いはしたくないが、絶対に勝たないといけない! 失点は避けたいという心理もあり、思い切ってバランスを崩した攻めには出れませんでした。そのため、ボール保持はできるけど、多少まったりとする時間帯も作られてしまったんです。が、その展開のなかでも“ひと刺し”できたことで、終盤の攻防戦が生まれたんだと思います。