G大阪にとっては「1敗=即終戦」といった感覚。
勝点7――。首位の浦和と2位のG大阪を隔てる差だ。
現実的に考えれば、G大阪の逆転優勝は極めて難しい。浦和は残り3試合、G大阪は順延分の13節を含めて残り4試合。浦和が残り3試合中2勝を挙げた時点で、無条件に浦和の優勝が決まる。
G大阪が4連勝した場合、最大で「勝点39」に到達するが、一方の浦和は1勝2分で同じ勝点に並ぶ。ここまで無敗の浦和が連敗する可能性は低く、G大阪としては「1敗=即終戦」という感覚だろう。
現時点で勝点7差であり、浦和が3連敗しても勝点34。そこから逆算すると、G大阪が逆転優勝するシナリオは下記の5パターンとなる。
■G大阪「逆転優勝へのシナリオ」(※詳細は表を参照)
パターン1:4連勝
パターン2:3勝1分
パターン3:3勝1敗
パターン4:2勝2分
パターン5:2勝1分1敗
昨季の対戦成績から判断すると、仙台と柏は決して相性の良い相手とは言えない。仙台戦は2分(△1-1[H]、△0-0[A])、柏戦に至っては2敗(●1-2[H]、●0-1[A])。どちらの相手からも勝点3を奪うのは容易ではない。
一方、神戸戦は2勝(○3-1[H]、○5-1[A])と快勝を収めている。宇佐美貴史は公式戦77ゴール中11ゴールが神戸戦と“神戸キラー”の異名を取っており、この試合でも活躍が期待される。ただ、神戸の指揮官は昨季まで柏を率いたネルシーニョであり、柏時代と同じように用意周到な対策を練って、ストロングポイントを潰しにくるだろう。
16位の山形に目を移すと、過去の対戦成績では6勝1分1敗とG大阪が上回っている。しかし、今季の山形は川崎や横浜、柏から白星を勝ち取っており、先制点を取った場合は3勝1分といまだ無敗だ。アンラッキーな形であれ先制を許す展開となれば、いくら強力2トップを擁するG大阪とはいえ、攻めあぐねる危険性もある。