８月にブンデスリーガで14シーズン目を迎える長谷部誠。37歳のベテランは、現地紙『BILD』のインタビューに登場し、来シーズンへの展望について語った。

　2014年７月に同クラブに加入した長谷部は、フランクフルトでは８シーズン目となる。新監督であるオリバー・グラスナーとトレーニング中に語らう姿が報じられるなど、その動向には現地メディアも注目している。

　新体制下では、改めてキャプテンにも選出されるのではないかという声も上がっている。だが本人は「マルティン・ヒンターエッガーやセバスティアン・ローデ、ケビン・トラップらの候補もいる」とし、自らの役割についてこのように語っている。

「もちろんキャプテンに選ばれることは誇りに思う。けれど、僕にとって（主将の）バンドはそれほど重要ではない。１月には38歳になるし、すべての試合に出場することはできないこともわかっている。だからこそ、試合中にバンドを巻いていないとき、ロッカールームでの仕事も重要になってくると思う」
 

　また、記者に「あなたは監督になりたいんですよね？ でも、今のままだと50歳になっても傍観者ではいられないように思える」と問いかけられると、「100歳までプレーします(笑)」とジョークをまじえて応じつつも、37歳になってなお「勉強の日々を送っている」と述べたようだ。

「コーチの資格は取得したい。まじめな話、僕は今、自分の将来のための学びもグラスナー監督から得ている。だけど、今はまだ、やっぱりサッカーがしたいという気持ちが強いんだ」

　加えて、記者がウニオン・ベルリンに所属するマックス・クルゼが33歳にして東京五輪代表チームに選出されたことに触れ、「日本のためにプレーしてみたかったか？」という質問には、このように返答した。

「残念ながら、僕は年を取りすぎている。今、日本は40℃近くまで気温が上がり、湿度も高い。難しいことだ」

　日本人として、そしてブンデス有数のベテランとしてプレーヤーとしての新たなシーズンを迎える長谷部。その活躍に期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部