「悪用者を排除すべき」PK失敗のサカら3選手にSNSで人種差別・誹謗中傷が殺到、FAが怒りの声明!

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2021年07月12日

英国政府・運営会社に対応を要求

PKを外したサカ(中央)らが悪質な誹謗中傷を受けている。 (C)Getty Images

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 だれもが危惧したことが、やはり起きてしまった。

 現地時間7月11日のEURO2020決勝で、イングランド代表はPK戦の末にイタリア代表に敗れた。1966年のワールドカップ優勝以来となる主要大会での栄冠に、あと一歩及ばなかったかたちだ。

 開始早々に先制したイングランドだが、後半に追いつかれ、90分での勝利を逃した。PK戦でも2人目を終えて2-1とリードしながら、3人目のマーカス・ラッシュフォード、4人目のジェイドン・サンチョ、5人目のブカヨ・サカが立て続けに失敗し、涙をのむことになった。

 PK戦を見据えた投入だったとはいえ、ラッシュフォードとサンチョがピッチに立ったのは120分だった。そして、重圧のかかる最後のキッカーを務めたのは、弱冠19歳のサカだった。ガレス・サウスゲイト監督の采配を疑問視する声もあり、指揮官も自らの責任と話している。

 それでも、PKを失敗した選手は批判されてしまうものだ。それは避けられないことかもしれない。だが、一部の愚か者は、誹謗中傷や差別という許されない行為に及ぶ。

 例えば、英紙『Daily Mail』は、サカのSNSで猿の絵文字や「国から出ていけ」「ナイジェリアに帰れ」といった言葉の暴力がみられると報じた。
 
 ラッシュフォード、サンチョ、サカという確かな才能を持った若き3選手が、イングランドのこれからを担っていくのは間違いない。そのタレントたちに対する愚行に、イングランドサッカー協会(FA)は怒りをあらわにした。

 FAは公式声明で「あらゆる差別を非難」「SNS上での一部選手に対するオンライン人種差別にあ然としている」と発表した。

「チームを応援するのにそういった不快な行為を歓迎しないことを、われわれはこれ以上ないほど明確にしている。選手たちを支えるために全力を尽くし、責任者に可能な限りの処罰を求める」

 さらに、FAは「サッカーから差別を排除するために全力を尽くすが、政府には早急な対応と、現実生活に影響しないように適切な法制化を要請したい」と、国やSNS会社にも対処するよう求めた。

「SNS会社も身を乗り出し、説明責任を負い、悪用者をプラットフォームから排除するように動いて、訴追できるように証拠を集め、プラットフォームがこれらの忌まわしき悪用から解放されるようにサポートしていくことが必要だ」

 SNS上の誹謗中傷・人種差別の被害は後を絶たない。これまでもイングランドではこの問題が取り上げられている。そしてそれはイングランド、サッカー界に限ったことではない。

 サッカーファンは、計り知れない心の痛みを抱える選手たち支えたいと、そしてより良い世界の実現に社会が前進できることを願っている。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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