ユンカーの千両役者ぶりに脱帽!見せつけた助っ人の矜持

カテゴリ:Jリーグ

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2021年07月08日

ひとりで試合を決定づけてしまった

2回戦の富山戦に続き、相模原戦でも決勝ゴールを奪取。チームを救うそのパフォーマンスは、まさに助っ人と言える。写真:徳原隆元

画像を見る

 浦和レッズは7月7日、天皇杯3回戦でSC相模原と対戦。1-0で勝利を収め、ラウンド16進出を決めた。

 武藤雄樹と興梠慎三の2トップでスタートした浦和は、立ち上がりからペースを握ったものの、5バックで守る相模原の守備ブロックをなかなか崩せず、悶々とした時間が続いていた。

 後半に入り攻勢を強めても80分を過ぎてもゴールは生まれず、むしろカウンターから立て続けにピンチを招く時間帯もあり、どこか不穏な空気が漂っていた。

 しかし、そんなゲームで特大のプレゼンスを発揮したのは、やはりキャスパー・ユンカーだった。

 66分から興梠に代わって途中出場したこのデンマーク人ストライカーは87分、ピッチ中央で相手CBに素早くプレスをかけてパスをカットすると、そのまま持ち前のスピードを生かして敵陣を進行。エリア内に入ると、飛び出してきたGKの脇を通してシュートをゴールに叩き込んでみせた。
 
 少ないチャンスを確実にゴールに結びつける決定力もさることながら、なによりひとりで試合を決定づけてしまったそのパフォーマンスに、改めて千両役者ぶりを感じさせた。

「ゴール前では、このエリアでここにタイミングよく蹴ればゴールにつながるという感覚があります。その時考えていたのはGKをかわすことだけでした。本能的にそこに蹴りました」

 そうゴールシーンを回想するユンカーは、さらに続けて言う。

「ピッチに立つ時は常にゴールチャンスを作ることを信じないといけません。DFにもプレスをかけて相手にとってやりにくい状況を作らないといけないですし、あの時は自分の良い読みからパスをカットできた。スタートから行くとしてもベンチから行くとしてもそういうプレーを心掛けてないといけないですし、違いを見せないといけません」

 常に違いを見せるという矜持こそが、この助っ人ストライカーの原動力なのだろう。これで公式戦14試合・11得点。まだまだその勢いは止まりそうにない。

【PHOTO】力強い手拍子で後押し!浦和レッズサポーターを特集!
【関連記事】
浦和レッズは大型補強でどう変わる?後半戦のベスト布陣を探る
【天皇杯】勝利に導いたのはまたもユンカー!浦和が相模原を1-0で下してラウンド16へ進出
【天皇杯3回戦】順天堂大は延長戦の末、力尽きる…鹿島、浦和、神戸、磐田などが16強入り
ユンカーとのホットラインに期待!江坂任が掲げる浦和でのビジョン「プラスアルファになる」
浦和がJリーグの懲罰に対し不服申し立てへ。近日中にJFA不服申立委員会に書類提出

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 唯一無二の決定版!
    2月15日発売
    2024 J1&J2&J3
    選手名鑑
    60クラブを完全網羅!
    データ満載のNo.1名鑑
    詳細はこちら

  • 週刊サッカーダイジェスト いざW杯予選へ!
    3月8日発売
    元代表戦士、識者らと考える
    日本代表の現在地と未来
    2026年へのポイントは?
    J1&J2全クラブ戦力値チェックも
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 夏の移籍を先取り調査!
    3月21日発売
    大シャッフルの予感
    SUMMER TRANSFER
    夏の移籍丸わかり
    完全攻略本2024
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ