Jリーグは６月23日、J１リーグ19節の６試合を各地で開催。ユアテックスタジアム仙台で行なわれたベガルタ仙台対清水エスパルスの一戦は、３-２で清水が勝利した。
　
　仙台は基本システムの４₋４₋２から３₋４₋２₋１に変更。前節から、ヤクブ・スウォビィク、照山颯人、蜂須賀考司、上原力也、加藤千尋、中原彰吾の６人が入れ替わった。
　　
　対する清水は４₋４₋２で構える。前節からのスタメン変更は５人。原輝綺、立田悠悟、中山克広、竹内涼、鈴木唯人が起用された。

　最初にチャンスが訪れたのは清水。４分、右サイドからクロスが渡り、中央にいたカルリーニョス・ジュニオに決定機。足を伸ばしボールに触ろうとしたが、惜しくも外に流れた。

　その後は仙台が攻めるシーンが続くなか、清水のカウンターから得点が生まれる。12分、カウンターからのボールをチアゴ・サンタナが受け、ドリブルからパスを供給。C・ジュニオのシュートは相手DFに当たってしまうが、こぼれに反応した鈴木唯がゴールに押し込む。清水が先制に成功する。

　追いかける仙台は22分。ショートコーナーからのクロスボールを選択。蜂須賀が頭で折り返したボールを吉野恭平がヘッドで合わせ、１₋１に追いつく。

　その後は一進一退の攻防が繰り広げられるが、仙台は幅を使った攻撃でゴールに迫る。34分に平岡康裕のヘディングシュート、40分にはサイドチェンジを使ったクロスから惜しいシーンなど、何度も好機を演出する。

　１₋１の同点のまま、前半を折り返す。
 

　後半に入り、両チームともに選手交代はなし。前半と同じ陣容で迎える。

　後半早々にチャンスを生み出したのは清水。46分、左サイドを崩したチアゴ・サンタナがグラウンダーのパスを送り、抜け出した鈴木唯がシュートを放つ。しかし上手くミートせず大きく枠の外へ。

　その後も清水の猛攻が続く。49分にはドリブルで突破した中山が相手GKとの１対１に。ボールを触られながら抜け出したが、相手の身体を張ったブロックでゴールにはならない。
　
　清水が果敢に攻めるなか72分、ついに追加点を得る。相手のクリアボールに対し竹内が浮いたパスを敵陣に送り返すと、ディサロ燦シルヴァーノがヘディングを放ちネットを揺らす。

　リードされた仙台は83分。松下佳貴のロングシュートが相手DFに当たりながらもゴールに捻じ込み同点にするが、直後の84分にチアゴ・サンタナの個人技からシュートを決められ、再びリードを許してしまう。
　
　仙台は必死に攻撃を仕掛けるがスコアを動かすことはできず、３-２で清水が勝利を収めた。

　惜しくも敗れた仙台は次節、浦和レッズとホームで対戦。鈴木唯、ディサロがJ１初ゴールと好材料を得た清水は、横浜FCとアウェーで対決する。

構成●サッカーダイジェスト編集部