「契約の準備は整っていたのに…」
一晩で大きな動きがあった。指揮官の変心に、ラツィオは怒りを隠せなかったようだ。
ラツィオは5月27日、公式声明でシモーネ・インザーギ監督の退任を発表した。イタリア各メディアは、同監督がインテルの新指揮官に就任すると報じている。
インザーギは現役時代からラツィオでプレーし、2016年4月から指揮を執ってきた。開幕からインザーギ体制で臨んだ5シーズンのうち3シーズンでラツィオはセリエAのトップ5入り。2019年にコッパ・イタリア優勝を遂げ、今シーズンは20年ぶりにチャンピオンズ・リーグ16強に駒を進めた。
現行契約が6月で満了するため、以前から去就が注目されてきたインザーギは、26日にクラウディオ・ロティート会長と面談。イタリア各メディアが、延長合意を報じていた。
ラツィオは5月27日、公式声明でシモーネ・インザーギ監督の退任を発表した。イタリア各メディアは、同監督がインテルの新指揮官に就任すると報じている。
インザーギは現役時代からラツィオでプレーし、2016年4月から指揮を執ってきた。開幕からインザーギ体制で臨んだ5シーズンのうち3シーズンでラツィオはセリエAのトップ5入り。2019年にコッパ・イタリア優勝を遂げ、今シーズンは20年ぶりにチャンピオンズ・リーグ16強に駒を進めた。
現行契約が6月で満了するため、以前から去就が注目されてきたインザーギは、26日にクラウディオ・ロティート会長と面談。イタリア各メディアが、延長合意を報じていた。
だが、一夜明けた27日に状況は一変。インザーギが前日にアントニオ・コンテ監督の退任を発表したインテルに行くとの報道が浮上し、クラブが以下の声明で退任を認めた。
「長年にわたってラツィオファミリーやラツィオにおける多くの成功とつながってきた、以前は選手だった監督の変心を、我々は尊重する」
わずか2行の公式声明に、『Gazzetta dello Sport』紙は「極端に冷淡で名前すら出していない数行」と報道。「解任時ですらお決まりである感謝の言葉」もなかったとして、「変心へのラツィオの失望、不快、怒りが非常に明確に透けて見える」と伝えた。
一方、インザーギ自身は『ANSA通信』で退任を発表。「選手として、監督として、この素晴らしい22年間付き添ってくれたクラブ、会長、選手、サポーターに感謝する。われわれはともに戦い、勝った」と述べている。
「わたしの心にはずっとこのカラーがあり続ける。白と水色は永遠にわたしの魂の一部だ」
これに対し、ロティート会長は『calciomercato.com』で「個人的に失望している。彼は夜から朝で考えを変えた」と話している。
「契約の準備は整っていた。わたしはサインもしてあった。だが、彼がサインに現れなかった」
同会長は「一晩考えてそう決心したと言われた」「7時間一緒にいて、合意に至った。握手もかわしていた」と、不満を続けた。
「選手たちを正しく鼓舞していけるだけの刺激がもうないのだと言われた。そう言われたら、どうして引き留めようと考える? もちろん、前日の晩にそれを言われていたら、わたしが契約を準備することもなかっただろう」
インテルは28日にもインザーギの監督就任を発表するとみられている。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
「長年にわたってラツィオファミリーやラツィオにおける多くの成功とつながってきた、以前は選手だった監督の変心を、我々は尊重する」
わずか2行の公式声明に、『Gazzetta dello Sport』紙は「極端に冷淡で名前すら出していない数行」と報道。「解任時ですらお決まりである感謝の言葉」もなかったとして、「変心へのラツィオの失望、不快、怒りが非常に明確に透けて見える」と伝えた。
一方、インザーギ自身は『ANSA通信』で退任を発表。「選手として、監督として、この素晴らしい22年間付き添ってくれたクラブ、会長、選手、サポーターに感謝する。われわれはともに戦い、勝った」と述べている。
「わたしの心にはずっとこのカラーがあり続ける。白と水色は永遠にわたしの魂の一部だ」
これに対し、ロティート会長は『calciomercato.com』で「個人的に失望している。彼は夜から朝で考えを変えた」と話している。
「契約の準備は整っていた。わたしはサインもしてあった。だが、彼がサインに現れなかった」
同会長は「一晩考えてそう決心したと言われた」「7時間一緒にいて、合意に至った。握手もかわしていた」と、不満を続けた。
「選手たちを正しく鼓舞していけるだけの刺激がもうないのだと言われた。そう言われたら、どうして引き留めようと考える? もちろん、前日の晩にそれを言われていたら、わたしが契約を準備することもなかっただろう」
インテルは28日にもインザーギの監督就任を発表するとみられている。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部