【試合内容】
　立ち上がりの５分に李のゴールで幸先よく先制した浦和が、以降も守備がままならないFC東京を圧倒。空いたスペースを有効活用する攻撃でペースを握り、42分には宇賀神のチャンスメイクから関根のダイレクトボレーで、後半開始直後の47分には武藤の右足で加点し、３-０とリードを広げた。
 
　74分に前田のヘッドでFC東京に１点を返されるが、その２分後に梅崎の芸術的なコントロールショットで再び３点差に。ホームの浦和が寄せ付けない内容で、首位攻防戦を制した。

【J１採点＆寸評】全９試合の評価をチェック！

【J１ PHOTOハイライト】浦和 ４-１ FC東京
 
【J１ PHOTOハイライト】１stステージ・12節

【チーム採点・寸評】
浦和　7.5
複数人が連動する華麗なアタックで押し込み、危なげないパフォーマンスでホーム６連勝。　FC東京にほとんどサッカーをさせなかった。
 
FC東京　５
守備がハマらず、今季最多の４失点……。勝てば首位に浮上できる大一番で勝負弱さを露呈するなど、良いところがほとんどなかった。
 
【浦和｜採点・寸評】
GK
１　西川周作　5.5
ハイボールを難なく処理し、終了間際には２本ほどファインセーブ。ただ、８分に林にかっさらわれそうになったプレーは軽率だった。
 
DF
４　那須大亮　6.5
林を抑え込み、FC東京が前に押し上げる時間を与えなかったディフェンスは地味ながら効いていた。陰のMOMと言えるかもしれない。
 
 
５　槙野智章　６
17分に迫力あるドリブルからスルーパスを通し、60分にはセンターサークル付近で武藤と１対１の好ファイト。闘争心が漲っていた。
 
46　森脇良太　６
対峙した東や林にこれといった仕事をさせず、機を見た攻め上がりで51分には思い切りの良いミドル。68分に交代するまで安定していた。
 
MF
３　宇賀神友弥　７
ピンポイントクロスで先制弾をアシストし、42分にも関根のゴールをお膳立て。自慢の左足でFC東京の守備網にざっくり風穴を開けた。
 
８　柏木陽介　６
攻撃陣の中では比較的目立たなかったものの、守備もさぼらずこなしていた。仕掛けや崩しの局面でも、ミスはあまり見られなかった。
 
19　武藤雄樹　6.5
後半開始直後の47分にニアサイドに走り込みながら右足でダメ押しのゴール。「浦和の武藤ここにあり」をサポーターにアピールした。
 
20　李　忠成　7
最初の決定機を見事にゴール。鋭いクロスに左足のつま先で合わせた技術は満点だ。FC東京の出足を挫いた意味でも大きな１点だった。
 
22　阿部勇樹　6.5
気の利いたポジショニングで、中盤をプロテクト。相手のFWとMFを分断し、チームとして機能不全に陥らせた働きは高評価に値した。
 
24　関根貴大　７
42分に右足ボレーでGK権田のニアサイドを抜き、47分には突破からのクロスで魅せる。右サイドで躍動する姿はまさに“閃光”だった。
 
FW
30　興梠慎三　６
前後左右に何度も動き直し、森重とカニーニの両CBを困惑させた。17分には正面から際どいミドルと、ゴールへの意識も漂わせていた。
 
交代出場
MF
７　梅崎 司　6.5
１点を返された直後の76分に、左足のコントロールショットでFC東京の心を打ち砕く一撃。途中出場ながらも、きっちりと結果を出した。
 
MF
16　青木拓矢 5.5
68分からボランチに入ったが、敵のセットプレー時にマークが若干曖昧だった。ロングフィードも定まらず、評価は少し低目とした。
 
MF
33　橋本　和　-
左ウイングバックとして途中出場。チャンスに絡むようなプレーはなく、判断材料が少ないため評価は不能。次戦以降に期待したい。
 
監督
ペトロヴィッチ　7.5
FC東京を研究した成果が見事に出た結果だと言える。首位攻防戦で満点に近いパフォーマンスを引き出したその手腕に拍手を送りたい。