J１リーグは５月９日、第13節の７試合を各地で開催。ベスト電器スタジアムで行なわれたアビスパ福岡対柏レイソルの一戦は、１-０で福岡が勝利した。

　１分、アウェーの柏がさっそくビッグチャンスを得る。CKの流れから仲間が強烈なミドルを放ち、これは福岡GK村上がストップ。こぼれ球に呉屋が反応も、再び村上が立ちはだかる。得点には至らなかったが、十分に相手を慌てさせる攻撃だった。

　８分には敵の最終ラインの背後を突いた呉屋が惜しいシーンを作るなど、立ち上がりは柏が優勢にゲームを進める。攻め込まれても集中したディフェンスで福岡のアタッカー陣に自由にやらせない。

　ホームの福岡はなかなか攻撃の形を作れず、我慢の時間が続く。ただ守勢に回りながらも、個々の的確なポジショニングで不用意にスペースを空けず、球際でもタフに戦いながらピンチを未然に潰していく。

　徐々に福岡もボールを握れるようになってきたが、思うようにフィニッシュまで持ち込めない。両チームとも素早く攻守を切り替え、局面で激しくバトル。自陣ゴール前ではより厳しい対応を見せてゴールを許さない。前半アディショナルタイムには柏の呉屋が決定機を迎えるも、シュートは惜しくも枠を捉えず。前半は０-０のスコアレスで折り返す。

　迎えた後半、さっそくスコアボードが動く。先制したのは福岡。48分、サロモンソンのCKに志知がヘッドで合わせてゴールネットを揺らす。

　ビハインドを背負った柏は、テンポ良くボールを出し入れしながら攻撃の糸口を探っていく。だが福岡の組織的な守備網を崩しきれない。76分には江坂のクロスに途中出場のアンジェロッティがヘディングシュートを放つも、これはバーの上。
 

　１点リードの福岡は、マイボールにすれば鋭い攻撃を繰り出して追加点を狙いに行くものの、柏守備陣の懸命な守りを攻略できない。

　その後も一進一退の攻防が続くが、ともにゴールは奪えないままタイムアップ。１-０の完封勝利を収めた福岡は、J１ではクラブ初となる４連勝を達成した。

　次節の第14節、５月15日に福岡はアウェーでベガルタ仙台と、柏はホームでFC東京と対戦する。

構成●サッカーダイジェストweb編集部

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