プレミア開幕戦で“規格外”の片鱗! セネガル人の父を持つ流経大柏2年生守護神の底知れぬポテンシャル

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2021年04月06日

『え、世田谷にそんな選手がいた?』という感じで。いきなりセレクションに来て…

流経大柏高のGKデューフ・エマニエル・凛太朗。190センチのスケールの大きな守護神だ。写真:松尾祐希

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 GK林彰洋、DF小川諒也(ともにFC東京)など日本代表選手を輩出してきた流経大柏に、楽しみな逸材がまたひとり出てきた。高校2年生のデューフ・エマニエル・凛太朗だ。

 セネガル人の父と日本人の母の間に生まれたデューフのポジションはGK。入学時に183cmだった身長はこの1年で190cmとなり、技術力も日々高まってきている。

 4月4日に行なわれた高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグEASTの開幕戦(大宮アルディージャU 18/4○0)ではスタメンに抜擢。世代別代表経験者のFW前澤拓哉(2年)やトップチームのキャンプに参加した経験を持つMF山崎倫(3年)らを擁する大宮U18に対し、堂々たるプレーを見せてチームの完封勝利に貢献した。

 試合展開としては、さほどピンチがなく、出番は少なかったのは間違いない。ただ、飛距離十分のフィードは見応え十分で、終盤に迎えた幾つかの被決定機にも冷静に対応。荒削りではあるが、パワーや素早い身のこなしは今後の飛躍を予感させるパフォーマンスだった。

 今までは無名の存在。世田谷区立船橋希望中時代もトレセン歴は渋谷区と世田谷区の合同チーム止まりで、クラブでも最後の夏は区大会の1回戦で敗れた。当時のデューフも本気でサッカー選手を目指すつもりもなく、強豪校でプレーすることすら本気で見据えていなかったという。しかし、転機になったのが中3の8月。同中サッカー部の先輩で流経大柏に進学した宮本幸生から誘いをもらい、試しにセレクションを受けた。

 当時のセレクションを振り返り、榎本雅大監督は言う。

「東京の関係者も知らなかった選手。『え、世田谷にそんな選手がいた?』という感じで。いきなりセレクションに来て、面白そうな選手だなと思ったんです。セレクションに来ているということはノーマークだと思ったので、本人に『合格を出したら、うちに来る気持ちはどう?』と聞いたら、『はい!』と言ってくれたんです」

 セレクションを受けた当日に合格を伝えられ、流経大柏への入学を決意。1年次は出場機会を得られなかったものの、先輩・松原颯汰(現・ジェフ千葉)のプレーを間近で見て多くの技術を吸収した。また、伊佐孝徳GKコーチとの出会いもデューフにとって大きな意味があった。中学時代はGKのトレーニングを受けた経験がほとんどなかったが、専門的なメニューに取り組んでダイビングやセービングの技術習得に着手。「得意なプレーはダイビングと伸びのあるセービング。最近良くなってきた。あとはキックを武器にしたい」とGKスキルだけではなく、足下の技術にも磨きを掛けている。
 

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