スコットランド警察も巻き込む事件に…
現地時間3月18日に行なわれた、ヨーロッパリーグ(EL)ラウンド・オブ16のレンジャーズ対スラビア・プラハ戦(第2レグ)で、選手による人種差別発言があったという疑惑が報じられている。
試合は0-2でホームのレンジャーズが敗れ、アグリゲートスコア1-3で敗退が決定した。英公共放送『BBC』によれば、試合終盤にレンジャーズのフィンランド代表MFグレン・カマラに対し、スラビア・プラハのDFオンドレイ・クデラが“口撃”。激昂したカマラがクデラに詰め寄り、両チームの選手たちが入り乱れる騒ぎになった。
英紙『Daily Mail』は、チェコ・メディア『Seznam Zpravy』の報道として、「試合後のトンネルのなかでクデラがカマラに拳で攻撃され、血まみれになった」と暴力沙汰に発展したと伝えている。
そのため、現地警察がホテルに向かうスラビアの警護にあたったようだ。また、この件は現地チェコ大使館にも報告され、欧州サッカー連盟(UEFA)も調査に乗り出しているという。
一方、この件について、レンジャーズを率いるスティーブン・ジェラード監督は怒りを露わにしている。
「フットボールの面ではスラビア・プラハにおめでとうと言おう。彼らはこの2試合でベスト8進出に値したと思う。しかし、もうひとつの事件については、言葉を選ばせてもらいたい」
試合は0-2でホームのレンジャーズが敗れ、アグリゲートスコア1-3で敗退が決定した。英公共放送『BBC』によれば、試合終盤にレンジャーズのフィンランド代表MFグレン・カマラに対し、スラビア・プラハのDFオンドレイ・クデラが“口撃”。激昂したカマラがクデラに詰め寄り、両チームの選手たちが入り乱れる騒ぎになった。
英紙『Daily Mail』は、チェコ・メディア『Seznam Zpravy』の報道として、「試合後のトンネルのなかでクデラがカマラに拳で攻撃され、血まみれになった」と暴力沙汰に発展したと伝えている。
そのため、現地警察がホテルに向かうスラビアの警護にあたったようだ。また、この件は現地チェコ大使館にも報告され、欧州サッカー連盟(UEFA)も調査に乗り出しているという。
一方、この件について、レンジャーズを率いるスティーブン・ジェラード監督は怒りを露わにしている。
「フットボールの面ではスラビア・プラハにおめでとうと言おう。彼らはこの2試合でベスト8進出に値したと思う。しかし、もうひとつの事件については、言葉を選ばせてもらいたい」
こう述べた指揮官は、カマラを全面的に擁護する立場を表明した。
「私はカマラと非常に強い信頼関係で結ばれている。彼の言うこと、行動を100%信じて支持する。周囲の選手たちも、その言葉を聞いていたので、私はカマラと共に戦おう。このクラブではトップから選手、スタッフが全員で一丸となり、彼の味方だ。この件はUEFAに委ねられたが、カーペットのように丸められて片付けられないことを願う」
現地の報道では、審判もVARでも人種差別的な発言を検知できていないとされ、スラビアの選手は一同に口を閉ざしているようだ。ジェラード監督は、その態度についても、「サッカー界はこんなことが多すぎる。怒りを感じる」と不満を感じているという。
また、キャプテンのコナー・ゴールドソンが選手たちをピッチから引き揚げさせようとしていたのではないか、という疑問には「分からない」とコメントしたうえで、このように言及した。
「私は彼がピッチから去りたいかどうか尋ねるつもりだった。ただ、彼の決断がどうであれ、彼らの選択を支持しただろう。残念なのは、今回の件において、スラビア側を擁護する意見が散見されていることだ」
試合終了の直後、ジェラード監督は、スラビアのジンディッチ・トリプフスキ監督らに猛烈な勢いで詰め寄り、抗議をしていた。対するスラビア側は、ヤロスラフ・トブルディック会長が自身のSNSを通じて、クデラの人種差別疑惑を否定。「彼が物理的に攻撃を受けた後、スコットランド警察に通報した」と主張している。
お互いの主張が食い違っているこの事件に、果たしてUEFAはどのような決断を下すのか。今後の動向が注目される。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
「私はカマラと非常に強い信頼関係で結ばれている。彼の言うこと、行動を100%信じて支持する。周囲の選手たちも、その言葉を聞いていたので、私はカマラと共に戦おう。このクラブではトップから選手、スタッフが全員で一丸となり、彼の味方だ。この件はUEFAに委ねられたが、カーペットのように丸められて片付けられないことを願う」
現地の報道では、審判もVARでも人種差別的な発言を検知できていないとされ、スラビアの選手は一同に口を閉ざしているようだ。ジェラード監督は、その態度についても、「サッカー界はこんなことが多すぎる。怒りを感じる」と不満を感じているという。
また、キャプテンのコナー・ゴールドソンが選手たちをピッチから引き揚げさせようとしていたのではないか、という疑問には「分からない」とコメントしたうえで、このように言及した。
「私は彼がピッチから去りたいかどうか尋ねるつもりだった。ただ、彼の決断がどうであれ、彼らの選択を支持しただろう。残念なのは、今回の件において、スラビア側を擁護する意見が散見されていることだ」
試合終了の直後、ジェラード監督は、スラビアのジンディッチ・トリプフスキ監督らに猛烈な勢いで詰め寄り、抗議をしていた。対するスラビア側は、ヤロスラフ・トブルディック会長が自身のSNSを通じて、クデラの人種差別疑惑を否定。「彼が物理的に攻撃を受けた後、スコットランド警察に通報した」と主張している。
お互いの主張が食い違っているこの事件に、果たしてUEFAはどのような決断を下すのか。今後の動向が注目される。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部