チャンピオンズ・リーグ（CL）は３月17日、ラウンド・オブ16の全日程を終了し、ベスト８が決まった。準々決勝に駒を進めたのは、この日突破を決めた王者バイエルンとチェルシーのほか、ポルト、ドルトムント、リバプール、パリ・サンジェルマン、マンチェスター・シティ、レアル・マドリーだ。

　国別では、イングランドから３チーム、ドイツから２チーム、スペイン、フランス、ポルトガルから各１チームとなる。５大リーグでは唯一、イタリア・セリエAのクラブが８強に進めていない。インテルがグループステージで敗退し、ユベントスとラツィオ、アタランタがベスト16で姿を消した。

　イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は、イタリア勢が最後にCLを制覇したのが2009-10シーズンのインテルで、それから11年も欧州の頂点に立っていないと指摘。５大リーグではフランス（1993年マルセイユ）に次いで欧州王者の座から遠ざかっていると嘆いた。

　同紙は「イタリア勢がこれほど長く優勝できなかった時期を振り返るには、タイムマシンに乗る必要がある」と、1969年から85年まで16年優勝から遠ざかって以来の出来事と伝えている。

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　イタリアの名将ファビオ・カペッロは、バイエルン対ラツィオの試合後、「欧州強豪にはスピードのある選手たちがおり、イタリア勢にはそういった選手たちがいない」と指摘した。（『Tuttosport紙』より）

「イタリアではマヌエル・ラッザリ（ラツィオ）、フェデリコ・キエーザ（ユベントス）…あとだれがいる？」

　さらに、カペッロはラツィオのシモーネ・インザーギ監督に対し、「君たちはセリエAで支配しているじゃないか」と話している。

「イタリアサッカーはもっと走るようにすべきだ。すぐに倒れてプレーを止めようとしてはいけない。どうして君たちは選手たちにこの意欲を伝えられないんだ？」

　かつて世界最高峰のリーグと言われたセリエAも、近年はプレミアリーグやラ・リーガに遅れを取っている。カルチョが再び欧州を支配する時代は訪れるのだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部