2ゴールの前田大然は「好きではない」守備でも貢献。横浜の今後を担うキーマンだ

カテゴリ:Jリーグ

古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)

2021年03月15日

「FWとしていいエリアに入り込める」(ポステコグルー監督)

前田は62分間の出場にもかかわらず、スプリント回数が両チーム最多の39回。攻守に渡って走り回った。(C)SOCCER DIGEST

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[J1リーグ4節]横浜3-0浦和/3月14日(日)/日産スタジアム

 横浜のCF前田大然とトップ下のマルコス・ジュニオールがプレスのスイッチ役となり、中盤、最終ラインの選手たちも連動して守備。浦和の選手たちに少しも考える時間を与えないような内容だった。

 横浜がスコア以上に差を見せつけた一戦で、最も輝いたのは2ゴールの前田だ。

 1点目は開始早々の3分。右サイドを抜け出した仲川輝人のクロスに合わせた得点で、「ニアに入るふりをして、DFの背後を取れた」。計算どおりだったと言う。

 2点目は26分。仲川の胸で落としたボールを右足で蹴り込んだもの。「良いボールが来たので決めるだけ」と味方のお膳立てに感謝を述べた。
 
 ともに難しい得点ではなかったかもしれない。それでもこの日の2ゴールで今季は5点目。すでに昨季の得点数(3点)を超えているが、「目標にしていた二桁をまずはクリアしたい」と驕ることはない。

 またゴールという結果に加えて、先述したとおり前線からの守備でも貢献度は大きい。自慢の快足を飛ばしてCBやGKに果敢にプレス。後方からつなぐスタイルで戦っていた浦和にとってこれほど厄介な相手はいなかっただろう。

 アンジェ・ポステコグルー監督も「素晴らしいプレスで、チーム全体を助けてくれています。FWとしていいエリアに入り込めるのも特長」と賛辞を送る。

 前線からの守備は「好きではない」と笑うが、高い位置からプレスをかけるチームにおいて前田は戦術を体現する存在。2年ぶりのリーグ制覇を目指す横浜の今後は、この快足アタッカーの攻守両面での働きが鍵を握りそうだ。
 
取材・文●古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)
 
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