J１リーグは３月13日、中止になった北海道コンサドーレ札幌対ガンバ大阪を除き、第４節の６試合を各地で開催。ノエビアスタジアム神戸で行なわれたヴィッセル神戸と名古屋グランパスの一戦は１－０でアウェーの後者が勝利を収めた。

　ここまで２勝１分の神戸は、前節のFC東京戦から５選手を変更。古橋亨梧らが外れ安井拓也、増山朝陽、佐々木大樹らが先発。

　ここまで３戦全勝の名古屋は、２シーズン続けて全試合出場中のCB中谷進之介に代え、新戦力の木本恭生をスタメン起用。長澤和輝、山﨑凌吾、齋藤学、ガブリエル・シャビエルらをスタートから起用し、同じく前節から５人を入れ替えた。

　試合は、前半に名古屋の稲垣祥が圧倒的な存在感を放つ。14分に相手ディフェンスラインのパス回しを奪い、GKとの１対１に持ち込むが、これはGK前川黛也に防がれシュートならず。しかし、19分、再び敵陣で稲垣が相手のパスをインターセプトすると、そこから右足を一閃。強烈なミドルシュートがゴール右隅に決まり先制に成功する。

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　１点を追いかける神戸の三浦淳寛監督はハーフタイムに動く。後半開始時に佐々木、安井を下げ、井上潮音、セルジ・サンペールを投入し中盤を厚くする。

　53分にはその井上が敵陣で前を向くと、挨拶替わりの左足の強烈なミドルシュートを放つ。63分にはFKから際どいクロスを供給するものの、相手守護神・ランゲラックが立ちはだかる。

　その後は、両チーム球際に激しく行くものの、クリーンな守備でチャンスを作らせない膠着した展開に。神戸は古橋亨梧、初瀬亮を投入し、名古屋は柿谷曜一朗、相馬勇紀を送り出し主導権を握ろうとする。

　神戸は80分に井上がペナルティアーク付近でFKを獲得するが、キッカーの初瀬がこれを外し、最後まで名古屋の堅守を崩せずタイムアップとなった。　

　この結果、無敗同士の対決を、チームの代名詞ともいえる１－０で制した名古屋が、開幕４連勝を達成。ホームで敗れた神戸は今季初黒星となった。

　中３日で迎える次節、神戸はホームで川崎と激突。名古屋は横浜FCをホームで迎え撃つ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部