「死亡する確率は80%だった」名将ファーガソンが脳出血の際の恐怖を衝撃告白。認知症の恐れもあり「選手の名前を…」

カテゴリ:ワールド

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2021年03月07日

「倒れたときのことは覚えていない」

生死の淵をさまよった当時のことを振り返ったファーガソン氏。(C)Getty Images

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 マンチェスター・ユナイテッド元監督のサー・アレックス・ファーガソンは、2018年5月に脳出血で倒れた。ことし80歳になるかつての名将は、生死の境をさまよったのだ。

 英公共放送『BBC』によると、脳外科医はファーガソンの映画『Sir Alex Ferguson: Never Give In』で、病院に搬送された彼が亡くなる可能性は80%だったと振り返っている。

 ファーガソン自身も「あの日は脳出血が5例あった」と明かした。

「3人が亡くなった。生き延びたのは2人。幸運だ。美しい日だった。それを覚えている。あとどれくらい、また晴天の日を見られるのかと思った。難しいと思ったよ」

 倒れたときのことについて、ファーガソンは「何も覚えていない。何があったのか、まったく分からない。本当に死ぬときに、それが最善なのかどうかは分からない」と回想している。

「ひとりだけでいると、恐れや孤独が心に忍び寄る」
 病院では声が出せなくなり、無力感に襲われて医者の前で涙も見せたという。幸いにも10日で声は戻ったが、脳出血の影響で認知症になることへの恐れも感じた。ファーガソンは「自分がだれかも分からずに家で座っていたら、家族には大変な負担になっていただろう」と話している。

「ふたりの医者が来て、『家族や友人、チームや選手たちの名前を書いてください』と言われた。わたしはとにかく書いて、書いて、書き続けた」

 このときのメモを改めて見ても、自分ですら読むことができなかったという。だが、幸いにもファーガソンは過去を忘れていない。1999年にチャンピオンズ・リーグ決勝でバイエルン相手に劇的な勝利を収めて優勝し、3冠を達成したことは「監督キャリア最高の思い出」と振り返った。

「(バイエルン戦勝利は)まさにすべてのわたしのチームを象徴していた。あの夜は、トップにさせてくれたクオリティーのすべてが出たんだ。つまり、決して屈しないということだよ」

 映画のプレミア上映後、質疑応答の中で自身が目指すことを成し遂げられるか疑わなかったのか問われると、ファーガソンは「勝てない時期もあったが、わたしは労働者階級の育ちだ」と述べた。

「疑念を抱くことはなかった。わたしはいつも自分が進むほうにポジティブだった。疑問を持ったのはほかの人たちであり、わたしが疑うことはなかった」

 26年以上に及んでユナイテッドを指揮して黄金期を築いた、まさにレジェンドと呼ぶにふさわしい人物らしい言葉だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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