[ゼロックス杯]川崎３-２G大阪／２月20日(土)／埼玉スタジアム2002

　川崎フロンターレのエースが途中出場で劇的な決勝ゴール。ワンチャンスを決め切り、見事な働きでチームの新シーズン１勝目に大きく貢献した。

　2021年シーズンの幕開けを告げる富士ゼロックス・スーパーカップ。この日の主役となったのが72分からピッチに立ったFW小林悠だった。

【ハイライト動画】小林悠の劇的な決勝弾！ 川崎が2021年一発目を勝利で飾る

　前半に２点を先取しながらも後半同点に追いつかれ、２－２で迎えた試合終了間際の90＋６分。MF田中碧からの縦パスを受けたFW遠野大弥が反転し、自陣中央から前線にスルーパスを供給。これを、「相手より早く動き出せた」という小林が裏へ抜け出すと、ペナルティエリア右から右足を振り抜き、逆サイドにグラウンダーのシュートを突き刺した。

　この劇的弾に会場からは割れんばかりの拍手が送られたが、小林は「結果論ではありますが、“ヒーローになるのは俺だ”と思って入りました。新加入の選手も多く入っていて、彼らに責任を負わせたくないと思っていましたし、良い時間帯に決められて良かったです」とチームメイトを気遣いながらも喜びを口にした。
 

　アシストは、まさにその小林が気遣った新戦力の遠野であった。昨年はアビスパ福岡で11得点を記録。ポストプレーでも違いを生み出せる将来有望な21歳に小林も期待を寄せる。

「個人的に期待をしていて、いろんなことを教えてあげたいと思っている選手です。年上に対しても人懐っこくてかわいいキャラなので、彼の成長の手助けになれればと思っています。練習でふたりで話す機会も多いので、連係面はうまくいっていると思います」
 
　J１連覇を狙う今シーズンの川崎は遠野のほかにも、パスセンスに優れるMFジョアン・シミッチや技巧派のMF小塚和季、得点力とサイズのあるMF塚川孝輝など、中盤に即戦力となり得るタレントを補強。こうした新戦力がうまくチームにフィットできれば、前線に構える小林の得点チャンスも自ずと増えてくる。

　小林は、「昨年を上回る成績を残してチームとしてはタイトル、個人としてはまた得点王を目指したい」と自身の目標を高く設定し、タイトル獲得を誓った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【ゼロックススーパーカップPHOTO】川崎 ３－２G大阪｜２点を追いつかれた川崎が小林の劇的勝ち越しゴールで勝利！

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