昨季リーグ3節でデビューし、17試合に出場。先輩の声に支えられ3バックの一角を担う
昨季、リーグ最下位となった湘南ベルマーレ。今季、下位4チームが自動降格する厳しいレギュレーションのなか、MF田中聡が残留の一助となる、それだけの力を持っている。
湘南ベルマーレU-18所属だった2019年、田中は2種登録選手としてトップチームに登録。昨季、リーグ3節・横浜F・マリノス戦で途中出場しリーグ戦デビュー。守備の要が次々とケガで離脱するなか、19節・川崎フロンターレ戦で初スタメンするチャンスを得ると、その後も3バックの左センターバックで起用された。
「試合に絡めてラッキーだった。対策されていない分、のびのびやれた。ディフェンスラインからの持ち運びはJ1でも通用できる」と手応えを語る田中はもともとボランチの選手だ。ボール奪取と推進力が売りだが、173センチながら最終ラインを任されたのはフィジカルの強さと豊富な運動量、勘どころの良さがあった。
また起用され続けた理由はプレー以外にもある。
浮嶋敏監督は「人となりでいうと素朴な感じはするが、試合になるとプレッシャーがかかる試合、我々にとって負けられない試合になればなるほど本来持っている以上の力を発揮できる、そうした勝負強さがある」と言えば、キャプテン岡本拓也は「メンタル的に堂々としている。プレーしていて、『普通、そういうプレーはしないよな』という場面でも自信を持って選択している」と強心臓ぶりを評した。
湘南ベルマーレU-18所属だった2019年、田中は2種登録選手としてトップチームに登録。昨季、リーグ3節・横浜F・マリノス戦で途中出場しリーグ戦デビュー。守備の要が次々とケガで離脱するなか、19節・川崎フロンターレ戦で初スタメンするチャンスを得ると、その後も3バックの左センターバックで起用された。
「試合に絡めてラッキーだった。対策されていない分、のびのびやれた。ディフェンスラインからの持ち運びはJ1でも通用できる」と手応えを語る田中はもともとボランチの選手だ。ボール奪取と推進力が売りだが、173センチながら最終ラインを任されたのはフィジカルの強さと豊富な運動量、勘どころの良さがあった。
また起用され続けた理由はプレー以外にもある。
浮嶋敏監督は「人となりでいうと素朴な感じはするが、試合になるとプレッシャーがかかる試合、我々にとって負けられない試合になればなるほど本来持っている以上の力を発揮できる、そうした勝負強さがある」と言えば、キャプテン岡本拓也は「メンタル的に堂々としている。プレーしていて、『普通、そういうプレーはしないよな』という場面でも自信を持って選択している」と強心臓ぶりを評した。
伊達にリーグ17試合に出場したわけではないことが分かる。
田中のプレーぶりとともに顔立ちや話す言葉も落ち着き払った佇まい。とても18歳とは思えないが、当の本人は無我夢中だったようだ。
「サッカー中はあんまり考えてプレーしていない。感覚というか本能的にやっている。落ち着いて見えることが良いかどうかわからないが昔からサッカーが好きでやっているのでその部分が出ているのかもしれない」とした。
そんな田中は「お前ならできる」との浮嶋監督の励ましと昨季、3バックを組んだアカデミーの先輩、石原広教の声に支えられた。
「ポジショニングもそうだが、頭が止まっていたり、足が動いていないなと思うと声をかけ、鼓舞してきた」
石原は田中に90分間通して、指示を送り続けた。
【画像】湘南の2021年予想フォーメーション! 田中聡のポジションは…