バルサが「破産寸前」に!? 負債総額が1466億円にまで増大でメッシら主力の退団は不可避か

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2021年01月26日

選手補強だけで生じる債務も…

メッシとの契約延長交渉も注目されるバルサ。だが。クラブは大きな問題を抱えているようだ。 (C) Getty Images

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 再興への道のりは前途多難だ。

 現地時間1月25日、地元紙『Mundo Deportivo』をはじめとする複数のスペイン・メディアは、ラ・リーガの名門バルセロナの2019-20年度の会計報告書の内容をレポート。記載されている負債額が11億7300万ユーロ(約1466億2500万円)に膨れ上がっていることを報じた。

 スペイン全国紙『Marca』によれば、11億7300万ユーロのうち短期的な債務は7億3000万ユーロ(約912億5000万円)に達しており、バルサは各銀行に対して年内に4億2000万ユーロ(約525億円)、うち2億6600万ユーロ(約332億5000万円)を6月末までに返済する必要があるという。

 また、選手補強だけで生じる他クラブへの債務も、短期だけで約1億2622万ユーロ(約157億7750万円)、長期でも約1億9667万ユーロ(約245億8375万円)の支払いを求められており、スペインの名門は窮地に陥っている。

 この状況に置かれた理由として、『Mundo Deportivo』は、次のように説明している。

「破産寸前のバルサは新型コロナウイルスによるパンデミックの影響を大きく受けている。無観客開催を命じられた当初は12月に25パーセント、2月に100パーセントの観客動員を想定していたが、第2波、第3波の影響は避けられずに、カンプ・ノウはいまだに閉鎖されている。バルサは他のビッグクラブと同様に大きなダメージを受けているのだ」
 同紙によれば、バルサは新型コロナウイルスの感染拡大から「支払いの実行を不可能」と判断しており、主要銀行に債務返済を遅らせるように依頼しているという。

 ただ、クラブには改善をするための対応も求められているようだ。『Marca』によれば、今のバルサの総収入のうち74パーセントは選手の給与に当てられており、これはラ・リーガの制限である70パーセントを超えるため、今後もコストカットを進めなくてはならないという。

 しかし、現時点で選手の給与も2%しかカットしきれていないため、ルイス・スアレスやイバン・ラキティッチ、アルトゥーロ・ビダルらを放出した昨夏に続き、今シーズン終了後も主力選手の大量放出は避けられない情勢だ。

 こうした現状から推測すれば、今シーズン終了後に契約満了を迎える大黒柱のリオネル・メッシとの契約延長交渉にも小さくない影響が出るのは必至だ。スペインの超名門がコロナ禍で苦境に立たされている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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