【山形|新体制】クラブ最多14名が加入。補強成功の裏にあるのは…

カテゴリ:Jリーグ

嶋 守生

2021年01月18日

「獲得したいと思っていた選手たちをすべて獲得できた」(高山強化部長)

新戦力14名のうち11名がキックオフイベントに参加。写真:滝川敏之

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 モンテディオ山形は17日のキックオフイベント内で、新加入会見を開催。新戦力14名のうち11名が出席し、目標である「J1昇格」に向かう意気込みをそれぞれ語った。

 会見では高山明泰強化部長が今オフの補強について「我々のスタイルにマッチする選手であること。チームの競争力をさらに高めていくこと。去年の戦いの中に、さらに上積みしたい要素を持つ選手を加えることを目指した」と狙いを話したうえで、「獲得したいと思っていた選手たちをすべて獲得できた」と、クラブ最多となる14名の大型補強に胸を張った。

 今オフにおける山形の補強の動きは早かった。リーグ戦が終了した12月20日以降、J2からは堀米勇輝、國分伸太郎、山田康太、山﨑浩介、木戸皓貴、J3からはビクトル、中原輝、林誠道と、昨年J2やJ3で活躍した即戦力8人の契約を年内中にまとめ上げて発表、その後も若く有望な選手を中心に獲得を進めて、J2のストーブリーグに大きな話題をもたらしていた。
 
 今年、こうした補強が上手く進んだ背景のひとつには、19年に就任した相田健太郎社長の下、ソフト・ハード両面からクラブ改革が進む中で、昨年6月に新クラブハウスが完成して選手のプレー環境が大きく変わってきていることが挙げられる。

 
 モンテディオ山形では、クラブの中長期目標のひとつとして、「選手が働き続けたいと思うクラブにすること」(相田健太郎)を掲げている。これまでは古いクラブハウスを使用していることが選手獲得競争のネックになっていたが、クラブハウスの完成でその環境が大幅に改善された。

 移籍を決めた理由は当然他にもあるだろうが、選手側が決断しやすくなったのは間違いないだろう。

 クラブの取り組みが成果として現れたと言えるのではないだろうか。
 
 16日に中村充孝の契約更新が発表されたことで、今季は31人編成でスタートする。昨季は、故障や出場停止といったスクランブル以外を除くとメンバーや選手起用が固定されがちだったが、今年は昨年以上の質の高さと層の厚さを武器に、幅広い戦術を用いて戦うこともできるはずだ。

 2年目の指揮を執る石丸清隆監督は「昨年以上のアグレッシブなサッカーを展開してJ1昇格を勝ち取りたい」と石丸サッカーを成熟させながらのJ1昇格を誓っていた。

取材・文●嶋 守生(フリーライター)

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