【2020年の日本人選手ベスト11 vol.1】Jで別格の輝きを見せた三笘だが、舞台の質を考えればMVPは…

カテゴリ:連載・コラム

加部 究

2020年12月20日

コロナ禍がなく日本代表の活動が継続していれば、もう欧州に飛び立っていたはずだ

加部究氏が選んだ2020年の日本人ベストイレブン。

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 2020年も残すところあとわずか。新型コロナウイルス感染拡大の影響で異例の状況が続くサッカー界だが、ここでは日本サッカーに精通する識者に、今年一年で顕著な活躍を見せた日本人選手の中から、ベストイレブンとMVPを選出していただいた。スポーツライターの加部究氏が選んだ顔ぶれは――。

――◆――◆――

 実際に戦うことを想定していないベスト選考なので乾をインサイドで選択したが、三笘と入れ替えても良いかもしれない。高水準の欧州で結果を出している選手を優先した結果、適任者不在のポジションにJリーガーが収まる形になった。

 もちろんベルギーがJより明らかに上とは言い切れないが、少なくとも日本選手にとって結果を出す難易度は高いはずだ。また長谷部を入れて3バックの布陣もあるが、敢えて2列目の4人を全て組み込むことを優先した。

 裏返せば、今年のJリーグで最もお金を払って見るに値するプレーをコンスタントに見せ続けた三笘を外さないための選択とも言える。確かにスタメンが限られ、相手が疲れてくる後半から試合を決めに行く役割が多かったので、出場時間は十分ではなかったが、反面短時間でこれだけ判り易い結果を出せるタレントは久しく見なかった。軸になる右足のポイントにボールを置き、ドリブルとパス、あるいは左右どちらへも動かせる状態で、マークする相手の足を止め戸惑う相手の心を見透かしたかのように翻弄する。コロナ禍がなく日本代表の活動が継続していれば、もう欧州に飛び立っていたはずだ。

 一方欧州組限定で行なわれた日本代表戦では、改めてブンデスリーガで常時試合に出ている鎌田、遠藤航の充実ぶりが際立った。香川真司、内田篤人らがドイツへ渡った頃に比べれば、だいぶ日本選手の進出は減ったが、やはりブンデスリーガは国際試合で戦うため個の重要な指針と言えそうだ。

 逆にドイツから日本人選手の成功例がないに等しいスペインに出てプレーし続ける乾も特筆に値する。遅咲きなのか、スペインがフィットしたのか、少なくともエイバルのチーム内でも明らかに質の違いを見せつける重要な牽引車だ。年齢的に次のワールドカップを睨むのは難しいので、代表から外れてもベスト11なら確実に入る。悩んだとすれば左サイドバックだが、やはり川崎の独走に多大な貢献をした登里が妥当だと思う。
 

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