韓国のエースが止まらない。

　現地時間10月22日に行なわれたヨーロッパリーグのLASK戦（グループステージ第１節）で途中出場から結果を残したのが、トッテナム・ホットスパーの韓国代表FWソン・フンミンだ。

　過密日程による疲労度を考慮されベンチスタートとなった28歳は、62分にガレス・ベイルと交代でピッチに送り出されると、２点をリードして迎えた84分にダメ押しのゴールを奪ってみせた。

　レバークーゼンから入団してトッテナムで５年目を迎えるソン・フンミン。今シーズンは開幕から公式戦８試合で９ゴール・４アシストとチームを文字通り牽引し、その存在価値は例年以上に高まっている。

　そんな韓国の至宝とトッテナムは、28歳という年齢では異例とも言える長期契約に向けた動きを見せている。英衛星放送『Sky Sports』によれば、23年６月までの現行契約に加えて、週給20万ポンドの複数年の新契約締結を目指しているという。仮に合意に至れば、アジア人史上最高額となるとみられている。

　まさにスターダムを突き進むソン・フンミンに、トッテナムを率いる名将ジョゼ・モウリーニョも惚れ込んでいるようだ。『Sky Sports』のインタビューで「誰もが愛してやまない存在だ」と語っている。
 

「年を重ねるごとにソニーは自分の素晴らしさを表現している。私は彼が長期にわたってクラブにコミットしたいと思ってくれることを願っているよ。ここを愛しているのかどうかがもっと問題だと思うが、今やクラブの誰もがこの男に完全に恋をしていて、長くいて欲しいと考えている」

　また、『Sky Sports』の記者から「彼がワールドクラスになるには何が必要ですか？」と問われたモウリーニョは、こう返している。

「それはあなた方次第だろう。少なくとも私はこれ以上に彼が証明することは何もないと考えている」

　百戦錬磨の名将にここまで言わしめるソン・フンミン。契約延長の行方に注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部