溢れる涙を抑えきれず…前橋育英vs桐生一、県予選3回戦で実現した「群馬頂上決戦」の明暗

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2020年10月22日

プリンスリーグ関東同士の対決が早くも予選3回戦で実現

激闘となった前橋育英対桐生一の「群馬頂上決戦」。試合後のピッチ上は明暗が分かれた。写真:安藤隆人

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 選手権群馬県予選3回戦でまさかの『頂上決戦』となった。プリンスリーグ関東に所属する前橋育英と桐生一が、10月18日に太田総合公園サッカー場で激突した。

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 今年の選手権予選はインターハイ予選が中止になったことで、2月に行なわれた新人戦の結果でシードが決められる。前橋育英が3回戦で常盤に0-1で敗れたことでシード権がなくなり、桐生一は準々決勝で前橋商に2-3で敗れたもののシード権を確保。結果として桐生一のゾーンに前橋育英が入ったことで、プリンス関東同士の対決が3回戦で実現した。

 両チームにとってまさに大一番。「まずは育英との試合が大きな山場になると思っていたし、全員がそう思っていた」と、試合前に桐生一の田野豪一監督が語れば、前橋育英の山田耕介監督も「やっぱり3回戦で重要な試合が待っている」と以前の取材で口にしていた。

 いざ決戦の時。立ち上がりに勢いよく襲い掛かったのは桐生一だった。

「立ち上がりの20分で点を取ろうと思っていた。育英はボール保持してくるので、僕らはボールを奪ったら高いラインの裏を狙ってのカウンターを徹底しました」

 キャプテンでボランチの落合遥斗が語ったように、3-4-2-1の布陣を敷く桐生一は、ポゼッションを仕掛ける前橋育英に対して、しっかりとポジションをとりながら、縦パスや斜めのパスに対して複数の選手が鋭い出足でプレスを仕掛ける。奪っては落合の展開力、浅田陽太と寳船月斗の2シャドーの突破力、1トップの入澤祥真の運動量を駆使して、質の高いカウンターを繰り出した。

 11分、桐生一は右FKを得ると、落合が「FKに対して相手の守備のラインが高いことは分かっていたので、そこに早いボールを入れればチャンスになると思っていた」と、右足でディフェンスラインとGKの間に巻いてくるライナーのキックを送り込むと、これに反応した浅田が右足アウトサイドで合わせて先制。これで活気付いた桐生一は13分に入澤がセンターライン付近からロングシュートを狙い、前橋育英ゴールを脅かした。

 反撃に転じたい前橋育英は、トップ下に入ったヴィッセル神戸内定のMF櫻井辰徳を起点に攻撃を構築しようとするが、桐生一の連動したプレスの前に苦しむ。それでも櫻井は34分にドリブルからミドルシュートを放つが、コースが甘くGKに収められた。

 そして前半アディショナルタイムに試合は再び動く。桐生一は左からのクロスをペナルティエリア内で入澤が胸トラップから鮮やかなボレーシュートを突き刺し、2-0。

 後半、前橋育英は櫻井をボランチに下げて、よりボールに触る回数を増やしたが、その効力が発揮される前に痛恨の3失点目を喫してしまう。43分、左CKを得た桐生一は落合の正確なキックをMF金沢康太が押し込んだ。
 
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