バルセロナのユースで育った選手にとって、リオネル・メッシは特別な存在だろう。ましてやトップチームで一緒にプレーしたことがあればなおさらだ。
ジェラール・デウロフェウもそのひとだ。今シーズンから加入したウディネーゼの公式チャンネルで、「メッシは素晴らしいよ。とても好きだ」と語っている。
「6か月、彼と一緒だった。素晴らしい人だよ。偉大な選手だ。全世界がメッシのことを知っている」
ただ、デウロフェウ自身のアイドルは、メッシの前のバルセロナの「顔」だったロナウジーニョだ。
「僕にとって、ロナウジーニョは歴代最高の選手だ。彼と知り合うこともできた。カンプ・ノウに試合を見に行き、彼が隣だったんだ。素晴らしい経験だったよ」
バルセロナのトップチームで地位を確かにするのは用意ではない。むらっ気も災いし、デウロフェウもエバートンやセビージャ、ミランへと移籍した。イタリアの名門ではインパクトを残し、一度はバルサに復帰したものの、再び国外に挑戦することに。ワトフォードを経て、今夏ウディネーゼに加わった。
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「まったく違う選手になったと思う」
快足ドリブラーはミラン時代を「素晴らしい経験だった」と振り返りつつ、前を向かなければいけないと話している。
「(ミランでは)たくさん試合に出て良いプレーができ、とても幸せだった。ミラノにはとても良い思い出がある。でも、今はここにいるんだ。僕がリスペクトするのはウディネーゼとそのサポーター。ミランは思い出でしかない」
2016-17シーズン後半戦にミランでプレーして以来、3年ぶりにイタリアの地に戻ってきたデウロフェウ。「出場機会とパフォーマンスの安定性を求めていた」というその時とは「まったく違う選手になったと思う」という26歳は、久しぶりのセリエAでどのようなプレーを見せてくれるだろうか。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部