【鹿島】「彼らは選手である前に人間です」指揮官ザーゴの綿密かつ誠実なアプローチ

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年09月11日

「本人が良い状態でなければインプットできない」

現在の好調をいかに持続させるか。ザーゴ監督は選手たちの“日常”にも気を配る。(C)KASHIMA ANTLERS

画像を見る

 前節はホームで仙台に2-1と競り勝ち、3年ぶりとなるリーグ4連勝を達成。一時は最下位に沈んでいた鹿島だが、気づけば6位(暫定)に浮上し、ACL圏内を照準に合わせるまでに復活した。

 今後の焦点は、いかに現在の好調ぶりをキープできるか。ザーゴ監督は「継続性」や「安定感」を強調し、そのためには「メンタル、精神的な部分」の充実を重視しているという。

 就任当初から指揮官は選手たちとのコミュニケーションを欠かさず、メンタルが正しく保たれるように心掛けてきた。その視線はピッチ内に留まらず、むしろピッチ外に向けられているようだ。

「普段の生活が充実していれば、気持ちが乗ってきて、結果としてパフォーマンスも上がってくると思います。今年はコロナの影響で、休みがあっても制限があるなかで、なかなか気分転換もできません。それでも、たとえば家族と過ごすことでリフレッシュするなどして、練習に臨まなければならない。

 彼らは選手である前に人間です。いかにして抱えているストレスを軽減させたうえで、話し合いを通じて、サッカーというスポーツの中で抱えている悩みを解消し、気持ちを充実させるかが重要になります。そういったことを一つひとつやっていくことで、パフォーマンスを発揮できるようになると思います」

 戦術を落とし込む、あるいは細かいプレーの指示を出す。そうした指導がしっかりと行き渡るように、ザーゴ監督は選手たちの“日常”にも気を配っている。

「まず本人が良い状態でなければインプットできないわけで、そういった意味で、いろんな形でのアプローチや、話し合いをしています」

 微に入り細を穿つ。綿密かつ誠実な手引きによって、チームをさらなる高みへと導こうとしている。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

【J1第15節PHOTO】鹿島 2-1 仙台|強い鹿島が戻ってきた。4連勝を飾り6位に浮上
 
【関連記事】
「海外行く気あるの?」。引退会見で思い出した内田&大迫のエピソード
【内田篤人】「俺はお前のことを練習生の時から知っているんだよ」。深い絆で結ばれる土居との“兄弟愛”
【鹿島】「自信にはなる」待望の復帰弾。上田綺世のさらなるゴール量産に期待したい
【鹿島】ザーゴ監督が説く先制点の重要性。次節名古屋戦で「次のステップに進めれば」
【鹿島】内田篤人の引退で試合後インタビューはみなが号泣!ザーゴ監督&通訳、劇的同点弾の犬飼智也も「成長した姿を見せたい」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 唯一無二の決定版!
    2月15日発売
    2024 J1&J2&J3
    選手名鑑
    60クラブを完全網羅!
    データ満載のNo.1名鑑
    詳細はこちら

  • 週刊サッカーダイジェスト いざW杯予選へ!
    3月8日発売
    元代表戦士、識者らと考える
    日本代表の現在地と未来
    2026年へのポイントは?
    J1&J2全クラブ戦力値チェックも
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 夏の移籍を先取り調査!
    3月21日発売
    大シャッフルの予感
    SUMMER TRANSFER
    夏の移籍丸わかり
    完全攻略本2024
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ