［J１リーグ14節］鳥栖３－０横浜FC／９月５日（土）／駅前不動産スタジアム

　８月８日の鹿島アントラーズ戦以降、監督、選手、チームスタッフら計11人がコロナウイルス陽性となり、15日間の活動休止となっていたサガン鳥栖が28日ぶりの公式戦“復帰”となった。

【動画】３－０の快勝で今季ホーム初勝利！鳥栖対横浜FC戦のハイライト

　自身もコロナウイルスに感染し、試合前日にチームに合流できたという金明輝監督は、試合後の会見で、Jリーグさらにサガン鳥栖関係者やスポンサーなどに感謝と、活動休止により迷惑をかけたことへの謝罪の意を伝え、試合についてはこう振り返った。

「戦術云々ということはおいといて、気持ちの部分でしっかりと準備して戦い、勝ってくれたと思います。３－０とこの０で終われたというのは簡単なことではないと思いますし、戦ってくれた選手だけでなく、クラブを支えてくれたスタッフや、ファン・サポーターたちを含めて、サガン鳥栖ファミリーが一丸となった勝利だったと思います。

　僕自身は保健所の指導のもと、なかなかチームに合流できず、リモートでやっていました。ただ、そんななかでもウチには優秀なスタッフもおります。本当に難しい勝利だったと思います。今日のようなパフォーマンスを毎回出せるように、次の試合に向けても引き続き良い準備をしていきたいです」と今季ホーム初勝利を喜んだ。
 

「僕らとしてはベースの部分。相手よりも走ること、切り替えの部分を速くすること、球際。そういった部分で、当然負けるところもありましたけど、気持ちで埋めてくれた。もちろん毎回相手によって戦術的な狙いもあり、それも忠実に遂行してくれた。そういった複合的な要素があるので、これと言った勝因を挙げるのは難しいですが、強いて挙げるとすれば気持ち、この試合絶対に勝ちたいというところだと思います」試合内容としては「五分五分くらいの内容だったのかな」と語りながらも、最後は気持ちの部分で勝った勝利だと強調した。

　一方で、「今日ゲームが終わって、下平監督からおめでとうという言葉をかけてもらいました。そういう気持ちを言葉で表現できるということが強いチームを作れる理由なのかなと。僕自身ももっと人間的に成長しなければいけないと感じました。やはり、J１で戦っている仲間として、そういう声をかけれるという懐の深さというのは、僕自身も見習わないといけないと感じました」と学ぶことも多い試合だったという。

　この試合無失点で終えられことだけでなく、金森健志、小屋松知哉、林大地と得点を決めた３選手は、みな鳥栖加入後の初得点だった。集団感染を乗り越えた鳥栖の快進撃が始まるか？

構成●サッカーダイジェストWeb編集部