6戦連続出場なし…柏木陽介に何が起きている? 気掛かりな浦和の太陽のいま

カテゴリ:Jリーグ

佐藤亮太

2020年09月04日

現状のシステム、チームスタイルを踏まえて浮かび上がるのは…

7月26日の7節・横浜FC戦以来、出番がない柏木。果たして14節のC大阪戦で出場はあるか。写真:徳原隆元

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 7勝2分4敗。暫定5位の浦和レッズ。メンバーが固まり、狙いとするサッカーができつつあるなか、気掛かりなのがMF柏木陽介だ。

 今季、柏木はリーグ3試合に出場。出場時間は214分。7節・横浜FC戦で76分出場して以降、リーグ6試合連続で出場なし(うち5試合はベンチ外)と厳しい立場に置かれている。

 状態はどうなのか? 今月2日(水)に行なわれた公開練習で柏木は8対8、11対11のゲーム中心のメニューをすべて消化。パスの精度。テンポ。視野の広さ。攻守に走り回る運動量は32歳になっても健在。見る限り、ケガを抱えているわけでも、コンディション不良にも、柏木がプレーを指標するフィーイングが悪いようにも見えなかった。

 今シーズン、浦和は完全非公開練習が多く、メディアへの公開は週1日に限られている。そのため、選手の詳しい状況が掴みきれない。念のため、チーム広報に柏木の状態を聞くと「少なくともここ数週間、ケガはしていない」ということだった。

 それだけに余計に気がかりだ。
 そうなると現状の4-4-2で柏木を起用できる最適なポジションがないという見方ができる。

 主戦場のボランチだが、昨季の3-4-2-1の布陣では「攻撃+守備」の組み合わせだった。今季は開幕の湘南戦、3節仙台戦と「柏木+柴戸」のコンビだった。
練習と試合を重ね、チームが守備から攻撃のリズムを作るサッカーを推し進めるなか、ここ数試合、MFエヴェルトンを軸にMF柴戸海、MF青木拓矢の3人で組まれ、「守備+守備」の役割が与えられている。

 では7節・横浜FC戦で起用された右サイドはどうか。
右サイドの役割は、MF関根貴大らドリブラーを配置する左サイドとのバランスを取りながら、ボール奪取から起点を作るプレーが求められる。

 横浜FC戦ではある程度、機能した印象だが、ここ数試合はMF長澤和輝が、前節・大分戦は途中からFW武藤雄樹が使われている。

 より攻撃的に2トップやシャドーストライカーはどうか。たしかにゴールに近く、得点に直結するパスが出せそうだが、プレスで相手を追い回すという守備の負担が大きく、攻撃にエネルギーを費やしきれないと考えられる。

 いまの布陣、与えられる役割を踏まえると柏木を起用したくても起用できない事情がうかがえる。

 それでも柏木の価値は変わらない。パス一本で局面打開ができるスキル。滅私奉公で動き回る運動量。コーナーキック、フリーキックでの一発もある。

 今節の相手、セレッソ大阪戦に向け、大槻毅監督は縦への速い攻撃を繰り返し伝え、意識づけている。長短を駆使した柏木のパスはC大阪攻略にうってつけだ。

 昨季、柏木はケガに泣き、思うようなパフォーマンスを見せられず、辛いシーズンを送った。それだけに今季への捲土重来の思いは強かった。それだけにいまおそらくは途轍もない悔しさ、歯がゆさを感じているだろう。

 ベテランという言葉に甘んじるのは若すぎる。「浦和の太陽」が沈むには早すぎる。柏木陽介の躍動が待ち遠しい。

取材・文●佐藤亮太(レッズプレス!)
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