なぜ久保建英はビジャレアル移籍を選んだのか?マドリー番記者が明かす「想定外の事態」【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

セルヒオ・サントス

2020年08月09日

パリSGとバイエルンは門前払い

ビジャレアル移籍が秒読みとなった久保。新天地に選ぶ決め手となったのは?(C) Getty Images

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 久保建英の新天地がビジャレアルに決まった。すでに条件面で合意し、数日中に発表される見通しとなっている。

 レアル・マドリーの首脳陣は当初から1年目のマジョルカに続くステップアップの場としてヨーロッパのコンペティションを戦うクラブを最優先に受け入れ先を探していた。その意味でヨーロッパリーグに出場するビジャレアルはその条件に合致する。契約期間は1年で買い取りオプションは付帯されていない。

 マドリーでは数か月以内にヴィニシウス・ジュニオールがスペイン国籍を取得できる見込みで、この一連の契約条項は2021-22シーズンに久保を呼び戻す思惑があっての処置でもあるが、マジョルカで示した才能をビジャレアルでも引き続き見せることがその前提となるのは言うまでもない。

 ちなみに現在マドリーのEU圏外枠はそのヴィニシウスを含め、ロドリゴ、エデル・ミリトンの3選手ですでに埋まっている。久保にはそもそも空きがなかったわけだが、マドリーはこの問題の如何を問わず、さらに実戦経験を積ませるために再び武者修行に出す考えだった。
 
 その日本代表MFを巡る争奪戦は、マジョルカでの活躍もあって熾烈を極めた。ラ・リーガだけでも10以上のクラブから獲得の打診があり、海外からもミラン、パリ・サンジェルマン、バイエルン・ミュンヘンといったビッグクラブが名乗りを上げた。

 この中で早くから目をつけ獲得に動いていたミランは、スペイン国内で引き続きプレーすることを希望した久保の明確な意志を前に撤退することを余儀なくされた。パリSGとバイエルンは完全移籍での獲得を目論んだが、もとよりマドリーにそのような考えはなく、あっさり門前払いされるだけだった。

 国内で移籍先として当初から有力視されていたのがレアル・ソシエダだった。それに比べて、ビジャレアルはかなり遅れての参戦となったわけだが、そこでターニングポイントとなったのが、シーズン終了後のハビエル・カジェハからウナイ・エメリへの監督交代だった。
 

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