【G大阪】ACL開幕戦で露呈した今野不在のダメージ

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェスト編集部

2015年02月25日

2失点ともにもっと早く止めていれば…。

カウンターからズルズルと下がりFKを与えたことが、不運な失点につながってしまった。(C) Getty Images

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「遠藤と今野のダブルボランチがはまったこと」
 昨季、リーグ戦で歴史的な逆転優勝を飾った要因を長谷川監督はこう振り返っていた。
 
 攻守の切り替えを徹底する長谷川ガンバにおいて、今野のボール奪取力と守備範囲の広さは際立っていたが、改めて今野不在のダメージを感じさせたのが広州富力とのACL開幕戦だった。
 
「誰が出ても同じサッカーができるのが今のガンバ」と公言してきた長谷川監督だが、宮崎キャンプの最終日に負傷離脱した今野の代役を突貫工事で模索し続けてきた。
 
 紅白戦では新加入の小椋が、経験豊富な明神や今季新たなオプションとして期待されている倉田らを押しのけ遠藤のパートナーに抜擢された。しかし、実戦ではフィット感に乏しく、ストロングポイントであるはずの泥臭い守備でも持ち味を発揮できなかった。
 
「あれだけ中央を固められると崩すのは難しい。先制点を取られたのが一番大きかった」(遠藤)。アウェーチームに不用意な失点を与えたことで、自ら試合展開を難しくしたG大阪だったが、この日与えた2失点には共通する課題が見え隠れした。
 
「もう少し早い段階で相手のプレーを止めるようなプレーが必要になる」と遠藤は失点シーンを振り返る。10分に与えた先制点の場面では、数的有利な守備陣はハメドアラーに誰ひとり当たりに行くことなくペナルティー・エリア内に侵入することを許していた。
 
 2失点目も敵陣深くからの長いドリブルを止められず、辛うじて遠藤がゴール前正面でストップ。ここで与えたFKが壁に当たる不運となって失点につながった。
 
 2失点に共通する課題を口にしたのは最終ラインの岩下だ。
「2点目も結果的にFKの失点だったけど、2点ともカウンターからの攻めで、もっと早く止めるチャンスはあった」

ACL開幕戦では、その不在が改めてクローズアップされることとなった今野。G大阪はこの状況をどう乗り越えるのか。(C) SOCCER DIGEST

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 長谷川監督がACL開幕前に選手たちに求めた目標設定はホームで全勝することを前提とした勝点12。しかし初戦を取りこぼしたことで、今後アウェー戦のいずれかでも勝利が必要になってくる。
 
「ボールをキープするとカウンターを受ける。それはしょうがない」(遠藤)
 中盤でのリスクマネジメントを一身に担い、最終ラインへの負担を軽減してきた今野は全治4~6週で、復帰時期はいまだ不透明だ。
 
 攻守のスイッチを入れる背番号15の穴を早急に埋めることが、三冠王者にとっての喫緊の課題だ。
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