子どもの頃から父親に『ゴール前ではクールでいろ』と言われていた
8節終了時点でJ1の得点ランキングトップは、柏のオルンガ。2位の5ゴールに4点差をつける9ゴールと圧巻の決定力を見せつけている。今年の得点王レースはこのケニア代表FWを中心に繰り広げられることは間違いない。
2位は5ゴールのふたり。鹿島のエヴェラウドと横浜のマルコス・ジュニオール。そして彼らを追走するのが浦和のレオナルドだ。
今年浦和に加入したレオナルドは、ここまで4位タイの4ゴール。ルヴァンカップも合わせれば8試合で6得点とまずまずの結果を残していると評価していい。
8月1日に行なわれた8節の清水戦でも、停滞感漂うチームで孤軍奮闘。54分に関根貴大からのスローインを受けてボールを持ち運び、相手の密集を抜けると、正確なシュートでゴール左隅を射抜いてみせた。前節の横浜FC戦から続けて2試合連続ゴールを挙げたのだ。
鳥取に在籍した一昨年はJ3で、新潟に在籍した昨年はJ2で得点王に輝いている生粋の点取り屋だ。特筆すべきは、シュート時の冷静さ。GKとDFの位置、ゴールまでの距離と角度を瞬時に見定めて、素早く足を振り抜き、ゴールネットを揺らす。
2位は5ゴールのふたり。鹿島のエヴェラウドと横浜のマルコス・ジュニオール。そして彼らを追走するのが浦和のレオナルドだ。
今年浦和に加入したレオナルドは、ここまで4位タイの4ゴール。ルヴァンカップも合わせれば8試合で6得点とまずまずの結果を残していると評価していい。
8月1日に行なわれた8節の清水戦でも、停滞感漂うチームで孤軍奮闘。54分に関根貴大からのスローインを受けてボールを持ち運び、相手の密集を抜けると、正確なシュートでゴール左隅を射抜いてみせた。前節の横浜FC戦から続けて2試合連続ゴールを挙げたのだ。
鳥取に在籍した一昨年はJ3で、新潟に在籍した昨年はJ2で得点王に輝いている生粋の点取り屋だ。特筆すべきは、シュート時の冷静さ。GKとDFの位置、ゴールまでの距離と角度を瞬時に見定めて、素早く足を振り抜き、ゴールネットを揺らす。
清水戦のゴールもGKの逆を突く素晴らしいフィニッシュだった。レオナルド自身、以下のように振り返っている。
「ペナルティエリアの中にいたので、狭いスペースで素早く良い判断を下さなくてはいけなかった。それができて満足しているよ」
そんなシュート技術が光るレオナルドに、開幕前のインタビューで、その冷静ぶりは天性のものなのかと訊いたことがある。
そこでレオナルドはこう答えている。
「子どもの頃から父親に『ゴール前ではクールでいろ』と言われていたんだ。『ロマーリオを見てみなさい。彼は相手にどんなにプレッシャーを受けても落ち着いているから正確なシュートが打てる。落ち着いていれば、落ち着いているほど、シュートは枠に飛ぶんだ』とね。それからロマーリオのプレービデオを何度も見て勉強したんだ」
ロマーリオと言えば、言わずと知れば元ブラジル代表の伝説的ストライカーだ。優れたテクニックと巧みな駆け引きで数々のゴールを陥れ、サッカーキャリアで築いたゴールの山は1000以上だと言われている。
そんな英雄の映像を観て育ったレオナルドは、その冷静ぶりと類稀なシュート技術をJリーグでも遺憾なく発揮しているのだ。
今季掲げた目標は23ゴール。歴代J1得点王のゴール数を振り返り、レオナルド自ら算出した数字だ。
「宣言通り、あと19ゴール取るよ」
そう言って笑うレオナルドが、さらなるゴールラッシュを見せてくれるだろう。
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
「ペナルティエリアの中にいたので、狭いスペースで素早く良い判断を下さなくてはいけなかった。それができて満足しているよ」
そんなシュート技術が光るレオナルドに、開幕前のインタビューで、その冷静ぶりは天性のものなのかと訊いたことがある。
そこでレオナルドはこう答えている。
「子どもの頃から父親に『ゴール前ではクールでいろ』と言われていたんだ。『ロマーリオを見てみなさい。彼は相手にどんなにプレッシャーを受けても落ち着いているから正確なシュートが打てる。落ち着いていれば、落ち着いているほど、シュートは枠に飛ぶんだ』とね。それからロマーリオのプレービデオを何度も見て勉強したんだ」
ロマーリオと言えば、言わずと知れば元ブラジル代表の伝説的ストライカーだ。優れたテクニックと巧みな駆け引きで数々のゴールを陥れ、サッカーキャリアで築いたゴールの山は1000以上だと言われている。
そんな英雄の映像を観て育ったレオナルドは、その冷静ぶりと類稀なシュート技術をJリーグでも遺憾なく発揮しているのだ。
今季掲げた目標は23ゴール。歴代J1得点王のゴール数を振り返り、レオナルド自ら算出した数字だ。
「宣言通り、あと19ゴール取るよ」
そう言って笑うレオナルドが、さらなるゴールラッシュを見せてくれるだろう。
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)