２月19日、都内で「2015Jリーグプレスカンファレンス」が開催され、J１・J２・J３クラブの監督と選手代表が集い、新シーズン開幕に向けて抱負を語った。
 
　そのなかで本誌は、Ｃ大阪の守備のキーマン・山下達也を直撃。１年でのJ１昇格への意気込みを語ったショートインタビューをお届けしよう。
 
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――ここまでのチームの仕上がりは？
 
「まずまずだと思います。徐々にコンビネーションは良くなっていますし、攻撃の選手は息が合ってきているので、そういう面では良いトレーニングをできていると感じます」
 
――今季はパウロ・アウトゥオリ監督が就任しましたが、どのような変化が？
 
「監督が目指すサッカーもはっきりしていますし、求めることも明確に言ってくれます。今はそういう部分を映像や練習で頭に入れている状態で、あとはもっと強いチームと練習試合をし、見えてきた課題を消化していきたいです。次（２月21日）は仙台とやるんで、どう戦えるかは勉強になると思います」
 
――監督から具体的に求められていることは？
 
「とにかく相手を横に揺さぶって、敵が少ないゾーンを攻めようとは言われています。サイドチェンジを頻繁にやっていくことが大事になってきそうです」
 
――ピッチをワイドに使えと？
 
「はい、そこはもうミスしてもいいからチャレンジして、サイドチェンジを狙って行けと言われていますね」
 
――ディフェンス面で求められていることは？
 
「敵に応じてやり方を変えようというのはあります。『フィジカルが強い選手だったらあまり身体ぶつけすぎるなよ』など、賢いディフェンスが求められています」
 
――今季は玉田選手、橋本選手、茂庭選手ら多くの新戦力が加わりました。　
 
「各ポジションにベテランの選手が入って、みんなが迷った時に相談できる相手が傍にいるのは大きいことだと思います。チーム全体をまとめていける選手も多く、それは昨年にはなかった部分。でかいプラス材料ですね」
 
――そういう意味では山下選手にとって茂庭選手の加入も大きいのでは？
 
「そうですね。しっかり考えてディフェンスをする選手ですし、勉強になります。声もかけてくれますし」
 
――J２での戦いに向けては具体的な準備はしていますか？
 
「ディフェダーとしては、攻められる回数がJ１と比べ少なくなると思うので、少人数で守れるようにとは監督から言われています。自分たちが攻撃している時のリスク管理は心掛けていきたいです。攻撃も３人（フォルラン、カカウ、パブロ）が揃って前でプレーするかもしれませんが、思い切ってプレーしてほしいですし、それをサポートできるように後ろの選手が上手く守っていけたらと考えています。とにかく僕らは無失点で、前に点を取ってもらって昇格したいです」
 
――経験上、J１とJ２の違いはどこだと感じていますか？
 
「本当、全然ちゃうんですよね。アウェーに行けば独特な雰囲気がありますし、そういうところで結果を残せるのが技術のあるチーム。その意味ではウチの攻撃陣は良いので、どのゲームも難しい展開になるはずですが、勝ち切りたいです。あとは移動距離も長くなって大変ですけど、各地に行ける楽しみを感じながらプレーしたいですね」
 
――アウトゥオリ監督は「J１に昇格するだけでなく、J１でも上位に行けるチームを作りたい」と話しています。
 
「その気持ちはみんな持っていますし、J２で満足している選手は自分たちのチームにはいないので、上を目指していきたいです」