【仙台】2トップはどうなる? 緊急事態から生まれたコンビに確かな手応え

カテゴリ:Jリーグ

板垣晴朗

2015年02月19日

ウイルソン、金園の負傷でハモン・ロペス、奥埜のMFコンビが2トップに。

【仙台 4-6 広島】仙台のフォーメーション。得点者/仙=ハモン・ロペス×3、OG

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 2月18日、仙台は今季初めてJ1チームとの対戦となる広島との練習試合に臨んだ。
 
 新旧戦力の融合、昨季よりもアグレッシブな守備、そしてボールを奪ってからの素早い切り替え――。キャンプで追求してきたそれらの要素を、広島相手に「なるべく多くの選手が90分間プレーして実践する」(渡邉晋監督)狙いだった。そのために45分×4本を、2本ずつのセットでプレーした。
 
 1、2本目は両チームともコンディションが良好と思われるメンバーが出場した。換言すれば現時点で先発メンバーに近い組み合わせということになるが、仙台は前線に緊急事態が発生。昨季終盤の負傷から完全復活まで慎重な調整を続けるウイルソンに加えて、金園英学が2月17日の練習前に負傷し、欠場を余儀なくされた。
 
 昨季苦しんだ得点力不足を解消するためにも、高い位置でボールを奪い返す守備の急先鋒となるためにも、2トップの役割は重要だ。
 
 この事態に渡邉監督が選んだのがハモン・ロペスと奥埜博亮だった。ともに登録はMFだが、ハモン・ロペスは昨季終盤にFWにコンバートされて結果を出し、マルチロールの奥埜は渡邉監督が仙台ユースのコーチとして指導していた頃からFWを経験していた選手だ。
 
 すると17日のミニゲームで初めてコンビを組んだこの2トップが結果を出す。とりわけ、ハモン・ロペスは身体の強さと高さを活かしてボールを収め、相手の脅威となる。1本目に仙台が相手のオウンゴールでリードすると、2本目には前に出てきた広島の裏を突いてハモン・ロペスがゴールを重ね、ハットトリックを達成した。
 
 守備でも「試合を重ねるごとに相手の追い方がうまくいくようになった」(ハモン・ロペス)と手応えを得た。1本目はややおとなしかった奥埜も、「守備のエネルギーの使い方が分かってきた2本目で、攻撃でも前に出られるようになった」と相手ゴール前に迫る場面が増えてきた。

 ハモン・ロペスの3点目は、奥埜のお膳立てによるものだ。「守備でもハモンをよくカバーしてくれた」と指揮官も奥埜の働きを評価。緊急事態に結成された新コンビは、仙台に新しい刺激を加えた。
 
 そうなると3本目から登場した、期限付き移籍から復帰の山本大貴とルーキー西村拓真のコンビも続きたいところだったが、こちらは苦い結果に終わった。山本が負傷退場するアクシデントがあり、前線で攻撃のポイントを作れず、守備も機能しなかった。チーム全体が攻守の連動性を欠き、6失点を喫した。
 
 急造コンビながら奥埜やハモン・ロペスが結果を残したように、巡ってきたチャンスをモノにするような準備が、3、4本目のメンバーにも求められる。
 
取材・文・写真:板垣晴朗

広島戦でハットトリックを記録したハモン・ロペス。仙台の切り札となり得るアタッカーだ。

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奥埜は今季、長崎へのレンタル移籍から復帰。実戦経験を積んで仙台に舞い戻った。

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