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【J1展望】清水×名古屋|エスパルスは“マッシモ流”をどう攻略するか? キーマンはJデビューとなりそうな…

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェスト編集部

2020年07月03日

清水――複数の新戦力が清水デビューを飾る可能性も

故障者/清水=石毛 名古屋=長谷川、宮原
出場停止/なし

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J1リーグ2節
清水エスパルス―名古屋グランパス
7月4日(土)/18:00/IAIスタジアム日本平

清水エスパルス

今季成績(1節終了時):17位 勝点0 0勝0分1敗 1得点・3失点 

 昨季までと大きく異なり、後方からパスをつなぐアクション型のサッカーに取り組んでいる清水にとって、中断期間はポジティブだった。

 まず大きいのは選手たちに戦術を浸透させられること。今季は2月に公式戦2試合を戦っているが、その時点での浸透度はまだまだという状態で、失点の多さも目立った。そこから約4か月が経ち、どれだけ完成度が上がったのか注目だ。

 ピーター・クラモフスキー新監督は「自分たちのサッカーができるように毎日ハードワークして日々成長していくことが大事」と常々語っており、それは中断期間でも同様。

 特別なことはしていないが、キャプテンの竹内涼はチームとしての手応えを掴んでいるようだ。

「全部の練習メニューが自分たちの戦術につながっている。パスやコントロールの練習にしても、自分たちの哲学というかやりたいことが織り込まれています。そのなかで皆の意識とか、一人ひとりのポジショニングや考えること、見る速さなど、少しずつ積み重ねて良くなっていると思います」(竹内)

 個人のパフォーマンスが飛躍的に上がるなどの分かりやすい変化が見えなかったとしても、目立たない部分の細かい進歩が積み重ねられて、チーム全体のクオリティが大きく向上する可能性はある。
 
 もうひとつ中断期間で進歩が期待できるのが走力。昨季の横浜の走行距離やスプリント数はともにリーグトップ。その横浜でヘッドコーチを務めていたクラモフスキー監督のサッカーでは、技術だけでなく、運動量や切り替えの速さも欠かせない重要な要素だ。

 2月の公式戦2試合では終盤の足が止まる時間に、失点を重ねてしまった。ただ、そこに関しては選手たちからも「自分たちもすごく感じたので、(中断期間に)もっと走れるようにならないといけない」と声が上がるなど、強い自覚を持っているようだ。

 そのため4~5月の練習が休止していた期間でも、自転車や日本平の坂道などを活用して心肺機能の向上に励む選手が複数いた。その結果、練習再開後に行なわれた体力テスト(ヨーヨーテスト)では、多くの選手が数値を伸ばしたという。

 クラモフスキー監督も「日本でいちばん走れるチームにしていきたいし、今はフィジカル的にも非常に良い準備ができている」と豪語。再開初戦、終盤でもどれだけ走れるかという部分も注目したい。

 不安要素は怪我人の多さ。再開後の復帰が期待されていたエウシーニョとヘナト・アウグストは実戦復帰できる状況には至っておらず、ネト・ヴォルピ、石毛秀樹、河井陽介、宮本航汰らも別メニュー調整が続いている。とくに両SBには故障者が多いので、バックアップも心許ない。

 とはいえ、楽しみな要素が多いのも事実。目玉は“新10番”カルリーニョス・ジュニオだろう。スピード、強さ、シュート力など能力がかなり高く、彼がチームにどれだけフィットしているか。キーマンになるだろう。他にも複数の新戦力が清水デビューを飾る可能性がありそう。

 7月4日のクラブの誕生日に清水はどんなパフォーマンスと結果を見せてくれるのか。リモートマッチではあるが、細かいところまで見逃せない試合となるだろう。

取材・文●前島芳雄(スポーツライター)
 
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