【千葉】最善の形を模索するも結果は出ず

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェスト編集部

2015年02月13日

福岡戦は6失点で完敗

対 福岡戦(●2-6/45分×4本)のフォーメーション【()内は3、4本目のメンバー】。得点者/千=鈴木(4本目7分)、田中(4本目30分)。

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 昨季途中に就任した関塚隆監督が、新シーズンの始動からどのようなチーム作りを進めるのか注目が集まるなか、指揮官は初日から選手たちにハードなトレーニングを積ませている。
 
 1月26日から2月3日までの1次キャンプ(沖縄)では「ゲームの体力をつけるために、追い込んだ」(関塚監督)と、ふたつの練習試合以外は、フィジカルトレーニング中心のメニューを消化した。
 
 一方、2月10~15日の2次キャンプ(宮崎)では「最後の質や、戦術面の確認」(関塚監督)を行ない、11日の福岡との練習試合ではその成果が試されたが、45分×4本を戦って2-6の敗戦。チームとして多くの課題を露呈した。
 
 特に1本目と3本目は完全にゲームを支配された。ミスが多く、中盤で簡単にボールを奪われ、攻撃の形を作れず。最大の武器である左サイドからの崩しもSBの中村太亮が上がる時間を生み出せずに停滞。この日、左サイドハーフでの起用となったネイツ・ペチュニクはタッチライン際に張っている時間が長く、中村が上がるスペースを消してしまうなど、周囲との連係不足を感じさせている。
 
 また森本が負傷でリハビリ中のため、谷澤達也が1トップに入ったが、前線で孤軍奮闘するも迫力に欠けた印象は否めず、シーズン中にエース不在となった場合の不安をは拭えない。
 
 一方メンバーを変えた2本目と4本目では攻勢に出た。しかし、選手は口々に「試合中にもっと修正していかなければいけない」と話し、最大の課題であるフィニッシュの質は依然低いまま。攻撃の形に関してはサイドチェンジなど大きな展開を加えながら、切り替えの速さを意識したが、相手のプレスの前に効果的なプレーはできなかった。
 
「2本目、あれだけチャンスがあったなかで、点が入らないと苦しい状況になってしまう。それでも我慢して守備陣の僕たちが守り切らなければいけなかったが、我慢し切れず2失点目を喫し、試合が決まってしまった」(田代真一)。
 
 とはいえ、指揮官はさまざまな形を試している段階で、練習では2トップ、練習試合では昨季同様の4-2-3-1や、4-1-4-1などをテストしており、試合のなかでも細かにシステムを変えている。
 
「試合でできるようになるために、いろいろなことをやっている段階」と、関塚監督は練習試合の結果にとらわれることなく前向きにトライしていく構えで、ここから理想の形を目指していく。

取材・文・写真:加茂郁美(フリーライター)
 

福岡戦では左サイドで先発したペチュニク。連係面では不安を残した。

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さまざまな形を模索している関塚監督。指揮2年目で真価が問われる。

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