リーグ再開に向けての見解・プランは?
5月25日の緊急事態宣言解除を受け、翌26日にFC東京の練習が小平グランドで再開。オンライン取材に応じてくれた東慶悟の言葉を借りれば、「練習は1時間弱。3つのグループに分けてやりました。1グループはフィジカル、もうひとグループはちょっと戦術的なこと、もうひとグループはパスや軽いシュート、そんな具合にやっていました」。全体練習は無理だが、「グランドでやると選手の表情も違う。リーグ再開もなんとなく見えてきて彼らも積極的に(トレーニングに)取り組んでくれて非常に良い時間を過ごせました」と長谷川健太監督も安堵していた。
6月下旬、もしくは7月再開という見方があるなか、「いろいろ焦ってやると怪我につながる」懸念がある一方で「(そのとおり再開されるとして)ここから4週間ぐらいで試合に持っていかないといけない」現実もあり、「なかなか大変」と長谷川監督は素直な心境を漏らす。ある意味戦術的な部分は一からやり直しで、密になる全体ミーティングもできない。練習が再開したとはいえ、実戦に向けてのハードルはいくつもありそうだ。
なにしろ未曽有の事態だったのだ。目の前にある問題を一つひとつクリアしていくしかないだろう。長谷川監督も手探り状態で、公式戦を戦ううえでの長距離の移動に関しても「現状では不安がまだある。その辺のところでどんな指針が出てくるのかを待ちたいです」との見解を示していた。
地方のクラブのほうが先に動き出している“ハンデ”も踏まえると、「6月下旬に始まったら苦しい序盤戦になる」と長谷川監督は覚悟している。多少なりとも焦りはありながらも選手のコンディションを見極めて戦っていくしかないというのが、現時点でのスタンスだ。
6月下旬、もしくは7月再開という見方があるなか、「いろいろ焦ってやると怪我につながる」懸念がある一方で「(そのとおり再開されるとして)ここから4週間ぐらいで試合に持っていかないといけない」現実もあり、「なかなか大変」と長谷川監督は素直な心境を漏らす。ある意味戦術的な部分は一からやり直しで、密になる全体ミーティングもできない。練習が再開したとはいえ、実戦に向けてのハードルはいくつもありそうだ。
なにしろ未曽有の事態だったのだ。目の前にある問題を一つひとつクリアしていくしかないだろう。長谷川監督も手探り状態で、公式戦を戦ううえでの長距離の移動に関しても「現状では不安がまだある。その辺のところでどんな指針が出てくるのかを待ちたいです」との見解を示していた。
地方のクラブのほうが先に動き出している“ハンデ”も踏まえると、「6月下旬に始まったら苦しい序盤戦になる」と長谷川監督は覚悟している。多少なりとも焦りはありながらも選手のコンディションを見極めて戦っていくしかないというのが、現時点でのスタンスだ。
そんな長谷川監督のコメントで興味深かったのが、2020年限定ルールの交代枠5人についてだ。
「いろんな選択肢があります。5人交代できるということはフィールドプレーヤーの半分を代えられるわけですから。試合開始直後から飛ばしてくるチームもあるんじゃないかなと。なれてきたら、非常にアグレッシブな試合が多くなるかもしれません。ただ、交代枠の使い方は難しそう。再開したブンデスリーガも観ていますが、交代策がまだカチッとハマっていないような感じがします。これから出る(Jリーグの)試合日程がどうなるか、週2試合のペースがずっと続くのか、週によっては余裕があるのか、それ次第で戦い方も変わります。これから暑い季節になるので、前半だけで交代を使うのか、それぞれクラブによって違いが出てきそうです。スタッフとも話していますが、どういう戦い方が良いのかは今後つめていかないといけない」
いずれにしても、例年以上に監督の手腕が問われるシーズンになるかもしれない。就任3年目の長谷川監督がどうチームをまとめるか、興味深いところだ。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
「いろんな選択肢があります。5人交代できるということはフィールドプレーヤーの半分を代えられるわけですから。試合開始直後から飛ばしてくるチームもあるんじゃないかなと。なれてきたら、非常にアグレッシブな試合が多くなるかもしれません。ただ、交代枠の使い方は難しそう。再開したブンデスリーガも観ていますが、交代策がまだカチッとハマっていないような感じがします。これから出る(Jリーグの)試合日程がどうなるか、週2試合のペースがずっと続くのか、週によっては余裕があるのか、それ次第で戦い方も変わります。これから暑い季節になるので、前半だけで交代を使うのか、それぞれクラブによって違いが出てきそうです。スタッフとも話していますが、どういう戦い方が良いのかは今後つめていかないといけない」
いずれにしても、例年以上に監督の手腕が問われるシーズンになるかもしれない。就任3年目の長谷川監督がどうチームをまとめるか、興味深いところだ。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)