“ユン戦術”の深化へ。中断期間でジェフに見えるポジティブな要素

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2020年03月19日

「逆に良かった面もある」(新井章)

練習に励む千葉の選手たち。新井章はチームの雰囲気を前向きに捉える。写真:田中研治

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 新型コロナウイルスの感染拡大で、公式戦の延期を余儀なくされているJリーグ。再開への見通しが立たないなか、やきもきしている人も多いだろうが、今季からユン・ジョンファン監督を招聘し、悲願のJ1復帰を目指す千葉にとって、不測の中断期間はポジティブな面でもあるようだ。

 今季、川崎から加入したGK新井章太は「この状況なので仕方ないですが、サポーターのためにも早く試合はやりたいですね」と本音を漏らしながら、中断期間での取り組みを次のように説明する。

「逆に良かった面もありますよ。(中断前の)開幕戦(琉球に1-0で勝利)で6、7割くらいしかできていなかったことが、今では8割くらいまで浸透してきていますからね。そういう意味じゃ新体制のチームにとっては良かった面でもあるのかなと。ユンさんのやり方に対する理解度は上がっていますし、皆で一致団結してやれています。大きな怪我人が出ていないのもプラスです。ほぼ全員が同じトレーニングをして同じ方向を向けていますから」

 琉球との開幕戦は、試合開始直後に米倉恒貴が奪ったゴールを守り切り、1-0で勝利を掴んだ。試合途中には5バックに切り替え、重心が後ろに偏っただけに、攻撃面を含めて粗さは見えたが、新井は「皆で話し合いながら、開幕戦で出た課題も修正できています」と自信を覗かせる。

 ユン・ジョンファン監督のスタイルに関しては「言っていることは間違いないですし、シンプルな面もありますが、攻撃においては自由もある。決まりごとはしっかりありますが、自分たちで考えながらやれてもいます」と好印象を抱いているという。
 

指示を出すユン・ジョンファン監督。中断期間を活用してチーム作りを進める。写真:田中研治

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 ちなみに新井といえば2013年から川崎に所属し、ここ3年でJ1連覇、ルヴァンカップ優勝と、輝かしい成績を残したチームで経験を積んできた。その目から見る千葉の雰囲気は「練習に対する意欲は川崎にも劣りません。そこが伸びる要素だと思いますし、落ちてしまうこともあるかもしれませんが、経験豊富な選手も多いので上手くキープしていきたいです」と前向きに捉えている。

 そして中断期間の個人的な過ごし方は「常にベストを尽くして練習に臨むだけです。とにかく1本でもシュートを止める。やることはまったく変わりません」と話す。
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