【セルジオ越後】4月下旬までの延期もある? “試合をする”選択肢があるのなら無観客でも早期に再開すべきだよ

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年03月13日

プロは試合をするのが仕事。だからこそ価値がある

今季リーグ戦のオープニングゲームとなった湘南対浦和戦。Jリーグ公式戦はリーグ開幕節以降、延期の状態となっている。(C) SOCCER DIGEST

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 新型コロナウイルスの影響でJリーグの再開が4月3日に、延長されることが正式に決定したね。政府の要請を受けての判断だから、致し方ない面もあるけど、心配なのが今後の過密スケジュールとそれに伴う様々な影響だ。

 Jリーグの各カテゴリーの試合とルヴァンカップを合わせて、計163試合ものゲームが延期となった。それだけでなく、ACLやワールドカップ予選も延期となっているうえに、今年は7月から8月にかけて東京五輪が開催される関係で、例年以上にタイトな日程なのに、どう延期分の試合を組み込んでいくのか、大きな問題になってくるよ。

 おそらく、再開後は平日のナイター開催も多くならざるを得ないだろうし、週2回の公式戦開催も増えてくるだろう。そうなると、おそらくは観客数も減ってクラブ収入は減るだろうけど、なにより選手に大きな負担がかかってしまう。もしかしたら、故障者も例年以上に出る可能性はあるよね。

 そうしたなかで、いまだ世界規模で拡大している感染状況を見ると、果たして4月3日に無事再開できるのか、という危惧も抱いてしまう。村井チェアマンは4月下旬までの延期にも含みを持たせたそうだね。だとすれば、それ以降も安全が担保された状態で観客ありの試合ができるとは限らないよ。

 僕は3月場所を無観客で開催した大相撲のやり方に賛成なんだけど、やっぱり“試合ができる”という選択肢があるのなら、やるべきだと思うんだ。プロは試合をして露出してこそ価値を生み出すのだから。非公開の練習ばかりやっても、そんなのは仕事のうちに入らない。ただただ経費が掛かるだけで、何も生み出していないからね。

 一般社会では、自宅勤務が推奨されているけど、みんな休んでいるわけじゃない。会社にいた方が仕事をしやすいという人もいるだろうけど、みんなインターネットを使ったり、スマホを使ったり、この機会にお得意さんとゴルフ場に行ったりしてなんらかの価値を生み出す“仕事”をしているわけでしょ。

 同じようにプロスポーツも、いまやテレビだけでなく、いろんな映像メディアが発達しているのだから、そうした環境を利用して無観客でも公式戦を開催し、自分たちの価値を高める、価値を提供する“仕事”をしてほしいものだよ。もしかしたら、普段スタジアムに足を運ぶ客層とは違うファンを取り込むキッカケになるかもしれない。もちろん、無観客となれば小さくない痛手が発生するだろうけど、あまり長く自粛を続けてもサッカー離れ、スポーツ離れが進んでいくだけだよ。

 新型コロナウイルスの脅威は、すでに国内外の経済にも大きな影響をもたらしている。“試合をやる”という選択肢があるのなら、暗い話が続く今だからこそ、早期のリーグ再開で明るい話題づくりをしてほしいね。
 

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