神戸のポゼッション率は約66%。シュート14本を放つ。
ゲームを支配したセルジ・サンペール。そこには“ある工夫”があった。
新型コロナウイルス感染予防のため、歌やチャントなどの自粛を呼びかけた開幕戦。応援は手拍子オンリー。独特の雰囲気の中で、神戸は1−1の痛い引き分け。だが、横浜FCを圧倒的した試合内容で、改めて神戸の強さを誇示した。
この試合、神戸のポゼッション率は約66%。シュート数でも横浜FCの4本に対して神戸は14本を放っている。記者会見でのトルステン・フィンク監督の言葉を借りるなら「ペナルティエリアへの侵入回数は神戸が25回、相手は5回」だった。バーに嫌われたアンドレス・イニエスタのミドルシュートやドウグラスがGKと1対1になった場面など、決定機の数でも横浜FCを凌駕していた。
新型コロナウイルス感染予防のため、歌やチャントなどの自粛を呼びかけた開幕戦。応援は手拍子オンリー。独特の雰囲気の中で、神戸は1−1の痛い引き分け。だが、横浜FCを圧倒的した試合内容で、改めて神戸の強さを誇示した。
この試合、神戸のポゼッション率は約66%。シュート数でも横浜FCの4本に対して神戸は14本を放っている。記者会見でのトルステン・フィンク監督の言葉を借りるなら「ペナルティエリアへの侵入回数は神戸が25回、相手は5回」だった。バーに嫌われたアンドレス・イニエスタのミドルシュートやドウグラスがGKと1対1になった場面など、決定機の数でも横浜FCを凌駕していた。
圧倒できた理由はいろいろとある。イニエスタの存在や選手個々のスキル、経験値の違い、チームの勢い、ホームアドバンテージ……。そのひとつに、セルジ・サンペールのゲームメイク力もある。彼が試合のリズムを作るピボーテの役割を果たせた裏には、“ある工夫”があった。
4−3−3のフォーメーションで、サンペールは中盤の底、いわゆるアンカーポジションに入った。昨季から、あるいはバルセロナ時代からの彼の定位置だ。
違うのはプレーのスタート位置。昨季中頃まではCB の少し前でパスを受け、ターン(反転)して前後左右にボールをさばいていたが、昨季の終盤からはまずディフェンスラインまで下がり、前を向いた状態でボールを受け、パスを散らすようになった。大きな違いは、ターンをしない点だ。これにより、視野が広がり、ボールロストのリスクが大幅に減少した。
4−3−3のフォーメーションで、サンペールは中盤の底、いわゆるアンカーポジションに入った。昨季から、あるいはバルセロナ時代からの彼の定位置だ。
違うのはプレーのスタート位置。昨季中頃まではCB の少し前でパスを受け、ターン(反転)して前後左右にボールをさばいていたが、昨季の終盤からはまずディフェンスラインまで下がり、前を向いた状態でボールを受け、パスを散らすようになった。大きな違いは、ターンをしない点だ。これにより、視野が広がり、ボールロストのリスクが大幅に減少した。