「2011年の再現を!」「前半戦で勝点35」柏のネルシーニョ監督が示すJ1制覇への道筋

カテゴリ:Jリーグ

渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年02月14日

第1次ネルシーニョ政権では昇格初年度での優勝を達成

「アリガトウ」と時折日本語を交えながら話す、ネルシーニョ監督。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 Jリーグは2月14日、シーズン開幕を前にしたイベント「キックオフカンファレンス」を開催した。各クラブの代表選手と監督が一同に会するこのイベントで、柏レイソルのネルシーニョ監督は現在のチーム状況をこう語った。

「ここまで非常に良い雰囲気で選手たちも、自信をもって取り組んでくれています。我々が今シーズン目指しているのは2010年、2011年の再現です。そのために日々のトレーニングに励んでいます」

 昨季5年ぶりに柏の指揮官に復帰したネルシーニョ監督は、前回率いた2010年にJ2優勝を果たし、翌11年に昇格1年目ながらJ1制覇を成し遂げていた。奇しくも今季、同じ監督のもと、同じシチュエーションを迎える柏。その再現に必要なことをネルシーニョ監督はこう語る。
 
「まずはチームが組織的に戦うということ。選手たちがそれぞれ与えられた役割をピッチの中で忠実に行うこと。そして、最後の最後まで信じてチーム一丸となって戦い抜くことが必要です。昨シーズンを振り返った時に、我々はそうやって戦ってきました。

 今シーズン着実に勝点を積み上げていくために、私がシーズン前に選手たちに伝えた具体的な数字は、勝点70という目標です。直近の数シーズンのチャンピオンチームが積み上げてきた勝点を計算し、69から70点というのがひとつの目安として浮かびました。

 我々は、シーズンを前半、後半と分けて考えた時に、前半戦全てで勝点が51がある中、ボーダーラインを35点に設定しました。前半でそれを取り切り、後半戦でも35点を取れれば、勝点70でチャンピオンになれるのではと考えています。

 これはあくまで、短期目標という位置づけです。優勝というプランを実行する上では中長期的な目標というのも大切になってきますが、まずはこの短期目標を目指して戦っていきます」

 具体的でロジカルな目標設定をし、チームを一つにまとめ上げるネルシーニョ監督の戦略家としての一旦が垣間見えた。

 昨季のJ2優勝メンバーに加え、各チームの主力級の新戦力を大量に加えた柏が、再びJ1に旋風を巻き起こすか。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)

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