「今日勝ったら日本の考え方を変えられる…」静岡学園を24年ぶりVに導いたDF中谷颯辰が決勝点に懸けた思い

カテゴリ:高校・ユース・その他

手塚集斗(サッカーダイジェストWeb)

2020年01月13日

「身体が自然とファーに動いた」

決勝ゴールを挙げた中谷。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 令和最初の全国高校サッカー選手権大会が1月13日に、ついにファイナルを迎えた。
 
 連覇を狙う青森山田(青森)と、1995年以来の優勝を狙う名門・静岡学園(静岡)の一戦は、立ち上がりから静岡県代表がトップ下の浅倉廉(3年)を起点に縦に速いサッカーを展開。しかし、相手の堅守を崩しきれず、先に2点を奪われてしまう。それでも諦めず攻勢に出る静岡学園は、前半終了間際にDF中谷颯辰(3年)が1点を返すと、後半16分にはFW加納大(2年)の華麗な反転シュートが決まり、振り出しに戻した。
 
 そして試合終盤の後半40分、ついに勝敗が決する得点が決まる。左サイドで味方が倒されFKを獲得すると、キッカーのMF井堀二昭がファーサイドに巻いた軌道のクロスを配球。これに走り込んでいた中谷がしっかりと頭で合わせ、決勝ゴールを挙げた。静岡学園は1995年以来24年ぶりの選手権制覇を果たした。
 
 チームを勝利に導いた中谷は、決勝ゴールについて次のように振り返った。
 
「試合開始早々はニア狙いでいたんですけど、あの位置での練習だとファーに蹴っているイメージがあったので、セットプレーのどこに走るかっていう中の選手と確認している時に、自分はニアに行くって言ったんですけど、身体が自然とファーに動いたというか、ここ空いてるなと思ったので、臨機応変に変えていいかなと思って判断しました」
 
「最高に嬉しかったです」と喜びを露わにする彼の本職はCB。中谷は、夢であった選手権決勝に向けて、自分に足りないものを補うため、「短期間で濃いヘディングの練習をしていた」と語る。その成果が決勝点を呼び込んだのだ。
 
「監督も言ってたんですけど、『今日勝ったら日本の考え方を変えられる』って言われていたので、そういう勝負で勝ち切れて、静岡、静岡学園、日本にとって非常に良い効果があるのかなと思います」
 
 静岡学園らしい、流れの中から点を取るパスサッカーで高校日本一に輝いた。そして見事な逆転劇。観る者の記憶に残る好ゲームとなった。
 
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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