常にアグレッシブにプレーし、“ハート”で戦えるタイプ
記憶が正しければ、初めて取材したのは世代別代表に名を連ねていた頃だ。当時10代の杉本竜士は、技巧派が揃う東京Vの下部組織出身者らしく、鼻っ柱の強い男だった。発するコメントは自信に溢れ、強気な性格が伝わってくるギラついた目も印象的だった。
記者に対して、横柄さや傲慢さとは異なるフランクな応対は変わっていない。「期待しているんだよね」と伝えると、ニヤリと笑う。
2012年のトップ昇格後、町田や名古屋を渡り歩き、昨季までは徳島でプレー。そして今季、リーグチャンピオンの横浜に新天地を求めた。
起用ポジションは、4-3-3システムの左ウイングが濃厚だ。「たぶん、そこになると思います」。同ポジションではA代表&U-23代表の遠藤渓太が最大のライバルになるか。熾烈な定位置争いが予想されるが、本人は「僕は下から入ってくる立場。まずはしっかり戦術を理解して、監督が何を求めているのかを自分の中で整理したうえで(チームに)入っていきたい。だから、まだ争っているっていう気分にはなっていないけど」というスタンスだ。
もっとも、「でも自信はあるでしょ?」と水を向ければ、「まあ、自信がなかったら来てないんで」と不敵な笑みを浮かべる。
切れ味鋭い突破力がストロングポイントで、高い位置からの精力的な守備でも存在感を放つ。なによりも、常にアグレッシブにプレーし、“ハート”で戦えるタイプである。名古屋在籍時に初めてJ1のカテゴリーに身を置いたが、出場はゼロ。トップリーグでどこまで通用するかは未知数だが、そのポテンシャルに疑いはない。
今季でプロ9年目を迎える26歳の負けん気の強いアタッカーが、『アタッキング・フットボール』を標榜する横浜でどんな進化を遂げるか楽しみだ。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
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記者に対して、横柄さや傲慢さとは異なるフランクな応対は変わっていない。「期待しているんだよね」と伝えると、ニヤリと笑う。
2012年のトップ昇格後、町田や名古屋を渡り歩き、昨季までは徳島でプレー。そして今季、リーグチャンピオンの横浜に新天地を求めた。
起用ポジションは、4-3-3システムの左ウイングが濃厚だ。「たぶん、そこになると思います」。同ポジションではA代表&U-23代表の遠藤渓太が最大のライバルになるか。熾烈な定位置争いが予想されるが、本人は「僕は下から入ってくる立場。まずはしっかり戦術を理解して、監督が何を求めているのかを自分の中で整理したうえで(チームに)入っていきたい。だから、まだ争っているっていう気分にはなっていないけど」というスタンスだ。
もっとも、「でも自信はあるでしょ?」と水を向ければ、「まあ、自信がなかったら来てないんで」と不敵な笑みを浮かべる。
切れ味鋭い突破力がストロングポイントで、高い位置からの精力的な守備でも存在感を放つ。なによりも、常にアグレッシブにプレーし、“ハート”で戦えるタイプである。名古屋在籍時に初めてJ1のカテゴリーに身を置いたが、出場はゼロ。トップリーグでどこまで通用するかは未知数だが、そのポテンシャルに疑いはない。
今季でプロ9年目を迎える26歳の負けん気の強いアタッカーが、『アタッキング・フットボール』を標榜する横浜でどんな進化を遂げるか楽しみだ。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
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