大会得点王を目標に掲げる今治東2年生FW髙瀨太聖、3回戦も静岡学園を相手にゴール宣言!【選手権】

カテゴリ:高校・ユース・その他

遠藤孝輔

2020年01月03日

初戦2ゴールも「いつも2点止まりなので、もう1点がどうしても欲しかった」

山形中央戦で2得点を挙げた今治東の高瀨。3回戦でも貪欲にゴールを狙っていく。写真:早草紀子

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[高校選手権2回戦]今治東2-0山形中央/1月2日(木)/味フィ西

 愛媛県予選の得点王に輝いた今治東(愛媛)のストライカーが全国の舞台でもインパクトを放った。1月2日に味の素フィールド西が丘で行なわれた高校サッカー選手権2回戦、山形中央(山形)との一戦で2ゴールを奪取。フィニッシャーの役割を完遂しただけでなく、前線でのプレスにも精を出し、完封勝利(2-0)の立役者となったのだ。

 J3昇格が決まったFC今治の存在もあり、選手権初出場(1回戦はシードで、この日が初陣)の今治東は大会前から小さくない注目を集めていた。スタンドには経験豊富な谷謙吾監督も試合後に「すごかったですよね」と笑顔を覗かせた大応援団。全国という未知なるステージで特大の期待を寄せられた今治東イレブンは案の定、キックオフ直後に硬さが見られ、山形中央が仕掛ける右サイドからの攻撃に手を焼くことになった。

 だが、この日のヒーローとなった髙瀨太聖(2年)は違った。試合前こそ「ちょっと緊張していた」ものの、「今日は身体が軽かった」と開始直後からエンジン全開。持ち味のスピードを活かしながらハイプレスの急先鋒となれば、自身最初のシュートチャンスをきっちりモノに。24分、MF尾上哲史(3年)のラストパスをペナルティエリア内で受け、右足を一閃。本人も「普段はあまり決まらない」と驚く会心の一発を突き刺した。

 序盤の劣勢を撥ね退け、徐々に主導権を握っていた今治東に先制点をもたらした髙瀨は後半にも大仕事。55分、ふたたび尾上のお膳立てを受けると、左足で冷静にネットを揺らし、勝利を手繰り寄せる貴重な追加点を挙げたのだ。このゴールは意地悪な見方をすれば、押し込むだけという絶好機を仕留めたに過ぎなかった。ただ、髙瀨が点取り屋としているべき場所にいたのも事実。彼の鋭いゴール嗅覚を裏付ける一撃になった。

 谷監督も「自主練の成果が出た」と教え子の成長ぶりに目を細めるが、この結果に満足しきれていないのが当の髙瀨だ。大会得点王を目標に掲げるストライカーは「いつも2点止まりなので、もう1点がどうしても欲しかった」と唇を噛む。その飽くなき欲求もまた彼の魅力なのかもしれない。もちろん、静岡学園と激突する3回戦でも貪欲にゴールを狙うつもりだ。「チャンスは少なそうですが、その一発を決めたい」と頼もしい。

 歴史的な勝利に貢献するも決して有頂天にならずに、さらなる高みを目指す髙瀨が優勝候補の一角を占める強豪にどんなプレーを見せるか。この日の活躍により、相手の警戒はよりいっそう強まるだろう。一方で、髙瀨と並ぶ攻撃の要であるFW山中建斗(3年)にも注目だ。谷監督は「(前線で)うまくバランスをとりながら、プレーしてくれていたことがゴールにつながった」と、その10番の数字に表われない貢献も高く評価していた。

 山形県勢として13年ぶりの勝利を目指した山形中央を寄り切り、ダークホース候補に挙がるポテンシャルを示した今治東のキーマンたちから目が離せない。

取材・文●遠藤孝輔(フリーライター)

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